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都会の中心に巨大ミツバチの巣が登場!ノルウェー発、建築家集団がつくったパブリックアートとしての蜂の巣「Vulkan Bee Garden」

2014/09/23
greenz.jpさんのサイトより
http://greenz.jp/2014/09/23/vulkan_beehive/

〈転載開始〉

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「え? 都会のど真ん中に蜂の巣?!」

もし、都会の街中に蜂の巣ができたら、こんな反応をする人がいるのではないでしょうか。危ない?こわい?なんのために?最初はみなさん、はてなだらけかもしれません。

実は、ミツバチは花粉を運んで、受粉のお手伝いをする大切な役割を担っています。だからこそ、正常なミツバチの数は生態系の維持になくてはならない存在です。しかし、そんなミツバチは世界的に減少傾向に。原因が何なのかは研究者にもわからず、このままでは食糧危機に陥ってしまうといわれています。

そんな現状を変えるためにつくられたのが、蜂蜜を使った商品を扱う会社「Heier Du Rietz(ハイアール・ドゥ・ルーツ)」が発起人となった、この「ヴァルカン巣箱」です。

 

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この巣箱はノルウェー最大級のフードマーケットとして新名所となっている「Mathallen」の屋上に設置されています。大きな蜂の巣のようにみえる六角形のシェイプの小さな隙間では、ミツバチがせっせと働いているのがよく見えます。

この辺りの地域は緑が多く、ミツバチにとっても最高のすみかなのだそう。今春には、この巣箱に16万匹のミツバチがお引っ越ししてきました。なんだかミツバチもうれしそう?

ハチミツを含め、たくさんの食べ物を売っている食料品店の屋上に建てたことで、食糧供給にミツバチが及ぼす影響を、人々がより気付くチャンスが増えたのだとか。

 

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こちらの巣箱をデザインした、世界的に有名な建築家集団「Snøhetta」のメンバーは、こう語っています。

世界には、屋上にミツバチの見える大きな都市はたくさんあります。でも、わたしたちは、アート、建築物、環境、そして持続可能な社会がつながる、なにか新しくて象徴的なものをつくりたかったのです。

都会の中でミツバチを育てる事例は、「銀座ミツバチプロジェクト」などいろいろありますが、パブリックアートとしても機能しているのがユニークですね。

ミツバチにも人間にも優しく、美しいこの巣箱は、ミツバチの減少を解決することには直接的にはつながらないかもしれません。でも、ミツバチのすみかを増やす、ということを表すシンボルとして、人々から愛されています。

ミツバチと食糧、ミツバチと都会。関係ないように思えることが、意外と重要な間柄であったりする。みなさんも、今度ミツバチをみつけてみたら、「ありがとう」と言ってみてはいかがでしょうか。

[via HEIERDURIETZ,designboom,FASTCOMPANY,NATIONAL GEOGRAPHIC]

(Text:中山智晶)

〈転載終了〉

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