Pages

ラベル コラム の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル コラム の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

雑草とは何か? 雑草は土地を荒らすのではなく、土地を豊かにする

2014/08/14
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=292713

〈転載開始〉
292655で「雑草と共生し、雑草とに学ぶ」川田農園を紹介したが、そもそも雑草とは何なのか?興味が出てきたので調べてみた。



以下の引用から考えると、「雑草は土地(田畑)を荒らすのではなく、雑草が土地を豊かにする」のではないかと思えてきた。

雑草は土中にビタミンやミネラルなどの微量元素を供給し、土中微生物を育成、さらには強い根によって土地の保水力を上げ、土中温度も上昇させる。

氷河期の荒れた大地に誕生した雑草類は、土地を荒らすのではなく、土地を豊かにし、大地を蘇らせる。これが自然の摂理なのではないか。



そう考えると、雑草が生えるのを非とする、近代農法は自然の摂理を大きく逸脱しているように思われる。



「雑草が土地を豊かにする」



この認識に立って農業生産を考えられないか。

更に追求してみたい。



以下、『雑草について考える』 九州東海大学農学部教授 片野学氏による講演「有機農業の明日を考える」から抜粋(リンク

********************************************************************

雑草の話を私はよくします。雑草がこの世になぜ存在するのか。雑草とはいったい何か。病害虫とはいったい何か。薬をかけてはいけないとなると、発想が全部変わってきます。なぜ草が生えてくるのか、なぜ病気がつくのか、なぜ虫がつくのかということを、ここ20年間くらい延々研究しています。



雑草は自然生態系には存在できません。天然林とか天然の原野、あるいは川の横では、雑草は成長できません。種を蒔いても生きられない。雑草は昔からあったわけではありません。雑草という植物がこの地球上に登場したのは、人類よりも後です。人類は500万年前です。雑草の登場は10万年くらい前です。氷河の時代から登場しました。日本でも4回氷河が襲っています。実は、雑草の第1起源は氷河時代だと教科書に書いてあります。とても大切な記載だと思います。



なぜ氷河時代に雑草が誕生してくるのか。

地球表面はものすごく美しいみどりに被われていました。ところが北極、南極から氷河が下りてきて、美しいみどりの衣を、このグリーンカバーを支える薄皮一枚の土壌を全部はがしてしまいます。そうなると、残ったところは、まったくの裸地ができてしまいます。不毛の土地です。地球をガイヤという生き物として考えるということを、イギリスの物理学者のラブロック博士が書きました。ガイヤ仮説、地球そのものが生き物である。たぶん当たっていると思います。



氷河によってはがされた土地は、裸の土地で不毛の土地です。人間に例えれば、私たちは転んで怪我をすると傷口ができます。しかし、いつの間にか新

しい皮膚を作っていく。あるいは、傷口がいつの間にか治ってしまう。こういう現象が起こります。地球が一つの生きた個体だと考えると、氷河によってはがされた土地は傷口ではないか。当然、地球は傷口を癒すために努力をする。

普通の植物は不毛の土地では生活できません。地球は巨大な力を持って、一年生草本、木ではない短期決戦の植物を出現させる。1年生草本とは、1年で芽が出て花が咲き実をつけるものです。1年生草本が地球上に現れたのは、それほど古い話ではありません。地球上に草が登場するのは、今から2

000万年前だとわかっています。古生物学には書かれています。それまでは、地球は温暖だったので、全部木でした。



木と草の違いというのは、芽が地上にあるのが木で、芽が地面の中にあるのが草です。植物学的には草と木の違いだけです。今から7000万年前

の白亜紀の地球は、寒冷と乾燥状態に突入します。今まで生き物が経験しなかった寒冷と乾燥という地球の巨大な気象異変があり、芽を上に置いたら寒さで死んでしまう、芽を守るために地面の中に入れ生き延びた。種にして寒さと乾燥から身を守った植物たちが1年生の草です。南極や北極の植物の本を読むと、雨が降るのはほんの一時です。1カ月経たない間に芽を出して、花を咲かせ、実をつけて、また、種で1年間堪え忍ぶ。短期決戦の一年生草本の中では、選抜隊が選ばれ、普通の植物なら発芽して生育することができない不毛の土地に生活できるようにするために突然変異が起こりました。この植物が雑草なのです。非常に厳しい条件の中でも成長できる。



雑草の第2起源は1万年前です。人間が農業を始めた時期です。人間が木を切り倒して土を耕す。今度は人間が地球表面をひっぺ返し始めました。4大文明の発祥地が全部砂漠になり、荒廃した土地になりました。人間の農業がやはり未熟だったんですね。有名な言葉があります。「人間が通った後に砂漠が残った。」まさに人類の農業のまずさです。結局、砂漠化させてしまった。もちろん一番大きなことは塩類集積です。これも耕すことによって、塩類が地上に吹き上げてしまった。



雑草とは何か、結局、堆肥を施す役割と同じです。

死んだ不毛の土を生きた肥沃の土にする。このために生えてきたのではないか。



「草取りが大変だ。」とみんな言います。私もそうです。雑草を取るときに、どういう姿勢で草に向かったらいいのか。これも笑い話がたくさんあります。意味がよくわかっていない奥さんやご主人がやると、草取りは単なる労働で辛い労働にしか過ぎません。

まず、雑草たちをよく見て下さい。実に美しい生き物です。葉っぱも花も根っこも実に美しい。そして、実にたくましい。死んだ土地を生きた土地にするために生えてきてくれる草たちですから、草を抜くときにも雑草に感謝しながら抜いていく。ものに感謝しながら農作業をやると、彼らが言っていることもわかってくる。「このやろう」と思って雑草を抜くと、すぐに疲れる。「雑草さん、ありがとう」という気持ちで草に向かうと疲れません。



病害虫もそうです。熊本、九州ではウスバキトンボという黄色いトンボが飛んでいます。最近全体的に薬の強い物がなくなったせいかもしれませんが、昔、赤トンボはオーガニックの田んぼの上だけ飛んでいたという観察がたくさんあります。隣の農薬をふった田んぼはエアカーテンが敷かれたようにUターンするという観察がたくさんありました。最近は少ないかもしれません。ミカン山とか畑でも、トンボやモンシロチョウの行動を見ていると、農薬をふられた農耕地には入らないということも観察されている。皆さんも観察して下さい。カエルの鳴き声はどっちなのか。ホタルは一番敏感です。病害虫で一番わかりやすいのはウンカです。ウンカは30センチの畦の右と左、弱った作物しか攻撃しません。元気いっぱいのオーガニックの稲であれば、ウンカが行ってもまた逆もどりする。「俺の来るところじゃなかった。」と、弱った稲のところに行く。たくさん観察があります。メイチュウもそうです。



つまり、病害虫とは何かというと、病害虫という特殊な生き物たちを作り出して、この弱ったものたちを攻撃して、一刻も早く土に戻してやる。自然浄化作用で地球の表面をきれいにしましょう、というように考えると全部つじつまが合ってくる。



私の大学時代の先生は大変面白い先生で、「大学でゼミをやるよりも農家から学んでこい。」という人でした。いろいろな試験場にも行きました。大正時代から化学肥料プラス動物性の肥料(昔は馬糞で今は牛糞)をずっとあげつづけている水田が日本に何カ所かあります。会津坂下に福島県農業試験場の会津支場があり、これが一番古かったと思います。



この田んぼの稲の根を調べに、助手の先生と私が派遣されました。出穂期と収穫期に2度ほど調査に行きました。根を調べるので、土ごと丸ごと取って根を見ます。化学肥料を長年やった田んぼの土はカチカチです。改めて唖然としました。また、青森県黒石市に青森県農業試験場があります。埼玉県鴻巣市の農業試験場にもあります。ここはレンゲ連用田もありました。これら3カ所の調査に行ったことがありました。収量は全然落ちません。



化学肥料と糞尿を何十年もやり続けた稲は、解体していてニカメイチュウを何度も見かけました。とにかく固くてカチカチです。しかし、収量は固さとは関係がない。なめると苦いです。味も違います。結局、雑草はこの冷たい乾いた、固い、苦い、死に損ないつつある地球表面に、まず芽を生やすことによって、固い土を柔らかくする。



そして、自らの根からはいろいろな物質が出ています。糖類、アミノ酸、ビタミン、各種の酸も出ています。いろいろな物質を植物の根から出して、そして、土壌微生物を養っています。土壌微生物はそのお返しとして、例えば、リン酸を吸収しやすい形で植物にお礼として差し上げる。

根粒菌もそうです。根粒菌は豆科植物の、根の中に根粒菌が食い込むので、豆科の植物から栄養分をいただいて、根粒菌は空中チッソを合成して、植物にチッソのお返しをしている。根粒菌の場合は根っこの中、蘭や松の根は外生菌根菌、根と菌が共生関係で根の一部になっています。根から物質が出るよりもっと確実に植物から養分をいただくシステムになっています。



とにかく、いろいろな物質を出すので、豊かな土壌微生物の世界が必然的に作られます。有機物がどんどん溜まっていきます。そうすると、保温力が増します。さらに、団粒構造が順次発達していくので、乾いた場所と湿った場所が併合してきます。これは実に劇的で、私が聞いた中で一番びっくりしたことは、北海道の経験です。春遅く、あるいは秋早く霜が降ります。霜が降りると、畑や田んぼや果樹園からは上昇気流が出ます。この話は有機・自然農法の畑でした。有機・自然の畑の地温は温かいので、霜が降りてくると畑からの上昇気流が立ち、霜を自分の畑には降ろさせないで、霜の害から防げたという経験があります。九州ではおそらく11月から12月だと思いますが、初雪が降ったときに、どっちの畑、どっちの田んぼが早く雪が溶けるかが勝負です。

オーガニックをやっている畑等々では、当然地温が温かいので、雪が降っても化学農法で冷やされた土地よりも早く溶けなければおかしいです。



(引用終わり)
〈転載終了〉
Read more ...

「雑草と共生し、雑草に学ぶ」 川田農園

2014/08/14
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=292655

〈転載開始〉
通常、常識的に農業では雑草が生えると、農地が荒れると考えられ、休耕地であろうと隣接する田畑に影響を与えないように、必ず雑草の除去が行われる。



「雑草が農地を荒らす」原因としては、動物が侵入しやすくなったり、害虫を呼びやすくなるなど色々な要因が考えられ、確かに田畑を維持管理する上では

雑草は天敵であるかのように感じられる。



そのような中、「雑草と共生する」ことをコンセプトにした農地開拓を行い、「野菜の味が濃い」野菜を生産している川田農園という農園がある。



川田農園ブログ→リンク



この農園の経営者である川田修氏は、トラック運転手から、アトピーになってしまった子供達に安全な食材を供給する為に、農家に転身し、独学・自力でこの農園を開発した。

この農園で作られた自然の力あふれる野菜は、口コミで広がり、今や都内の高級レストラン等100件以上に直接契約で野菜を卸している。



「雑草が農地を荒らす」と言う常識を疑い、文字通り「未知」の世界を追求して切り開いた全く新しい農法。それは一方で恐らく人類の最も始原的な農法であるように思われる。

独学で可能性を切り開いたその追求力とバイタリティには驚かされるばかり。

このように「常識」を疑い、追求していかなれば、どのような分野でも可能性は開いていけないのだと感じさせられた。



以下、リンクより引用

********************************************************************

川田農園代表 川田修



1971年栃木県生まれ。高校を1年で中退し、18歳で結婚。

20代終わりまで運送業で生計を立てていた。

しかし、30歳の頃、子供がアトピー性皮膚炎を発症したことがきっかけで「農薬を使わない野菜を作ろう」と決意。仕事を辞め、夫婦で有機栽培で農業を始める。

農業経験ゼロから始めたが、最初は失敗の連続。

4ヶ月後の初収入は4000円、子供の靴下も買えないほどの貧乏生活だった。

そんな川田さんを勇気づけたのが創作料理「春秋」の料理長。野菜の味はもちろん直接配送する姿に共感し、ぼろぼろの野菜も引き取ってくれた。

その後、料理人のあいだで川田農園の野菜の噂が広がり、今では契約料理店が100店舗以上にもなった。

川田農園のこだわりは、耕作放棄地を使った広大な耕作地で自家配合の天然肥料を使い、年間180種類の野菜を有機栽培で作ること。

また朝収穫した野菜をその日のうちに首都圏の料理店まで配送をすること。

一分でも早く相手に届けて、美味しいうちに使ってもらいたいと創業当時から続けている。

川田農園と契約をするには、基本的には使用している料理人の紹介のみ。

また、契約前と年一回は畑の手伝いをしてもらうことがきまり。

「野菜作りの大変さを分かった上で野菜を大事に使ってほしい」という川田農園と料理人との間の信頼関係を大切にしている。

********************************************************************



以下、リンクより引用

********************************************************************

ソロモン流 8月25日放送で紹介していた茨城県益子町の 川田農園 川田修さん



こちらの川田さんも 草や虫を敵とせず かえって助けてもらいながら

できるだけ自然の営みの中で 育てていらっしゃる方でした



30歳までトラック運転手だった 農業経験ゼロの川田さんは、娘さんのアトピーを きっかけに 「食」 の大切さを感じ、独学で農業を始めました





番組の後半部分



代々続いている農家の皆さんに向けて川田さんが 有機農業の講座をしている映像がありました



質問コーナーで



本当に雑草も抜かないのですか?



雑草も抜きません



例えば ズッキーニは ある時期にアブラムシが大量につきます

雑草が近くに生えいると、そこに てんとう虫などが飛んできます

そのてんとう虫が アブラムシを食べてくれます



雑草も無駄ではないんです



という回答だったかなうろ覚えです(笑)





講座を終えた農家の方の感想で、野菜に薬を使わないで済むのならやってみたいです!ということでした



(中略)



他の場面でも

生えまくっている雑草(笑) を見て 

次に植える作物の土づくりのヒントにするとのことでした



雑草の色が緑が濃ければ その部分は肥料が足りている

色が薄い緑色であれば その部分は肥料が足りていないから肥料を多目に撒く判断をするそうです



それも独学!!!



なぜ?うまく育たないんだろう?

どうしたら?いいんだろう?



と考え辿り着いたそうです





アブラムシが大量に発生して大変なことになっていると連絡があり、何をするのかと思ったら



ただひたすら・・・

そーっとそーっと アブラムシがついている雑草を抜いてハウスの外に捨てる



それを繰り返す



自然の虫たちにも 半分食わしてやるから半分はおれたちの取り分にくれ!(野菜を)ってことだねと





自然と共生ですね



(引用終わり)
〈転載終了〉
Read more ...

藻(微生物)の力を利用した”儲かる(?)自然農法” 岩澤農法

2014/08/14
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=292775

〈転載開始〉
雑草類の生育を是とする「自然農法」

自然の摂理に則った農法であるが、一方で管理が大変で”儲からない”現実もある。



儲かる自然農法は存在し得ないか。



以下の引用で紹介されている「岩澤農法」は”儲かる自然農法”として十分な可能性があると思われる。



以下、リンクより引用

********************************************************************

1.すべては<福岡正信>から始まった

今から約26年前、私は「福岡正信氏」(伊予市)の自然農法を、京都大学農学部教授・坂本慶一氏のエッセー(京都新聞'73.11.10)で知った。

その農法とは:『無耕起・無肥料・無除草・無農薬・無剪定』とまさに「無」の一語につきる驚くべき内容であった。しかも通常農法の2倍ほどの収穫がある、という。ではお百姓さん達の今までの苦労は何だ!?、大学で教える「農学」とは一体何だ!?、人間の知性の結晶であるはずの「科学」とは一体何だ!?。根底的な疑問に圧倒された私(当時学生)は、彼の農法を学ぶため1カ月ほど伊予市に滞在した。その頃から、彼の思想は“自然派活動家”達のバイブルとなる。



(中略)



2.<福岡農法>の「欠点」

しかし私が伊予市で学んだこと、さらにその後多くの「福岡農法の実践家」達の報告から学んだ事は、次のような福岡農法の「欠点」である:(ちなみに私も実践したかったが、私には田畑がない...(^^;)



a)収穫量が不安定

-> 通常農法の2倍の収穫がとれるかと思うと、半分のときもある。

b)作業時間が長い

-> 機械も使わないので、けっこう「手間」がかかる。



そこでいろいろな「改良」が試みられてきました。その一例は、今年の99年1月24日にテレビ朝日系で放送された桜井市・川口氏の自然農である。

この放送の面白いことは、川口氏と隣接して、有機農法の東氏、通常農法の吉岡氏、の水田があり、その三者の比較をしたことだ:





川口氏(自然農法)-> 不耕起・無肥料・無農薬・初期のみ人手で草刈り.

東 氏(有機農法)-> 機械で耕す・有機肥料・無農薬・機械による除草.

吉岡氏(通常農法)-> 通常の農薬・化学肥料による農法でもちろん耕す.



(1反当りの比較) 川口氏    東氏    吉岡氏

(自然農) (有機農)  (通常農)

1)作業時間    138時間   40時間    24時間

2)収 穫 量    7俵    8俵      8俵

3)売価/俵   \ 20,000   \ 20,000   \ 14,000

4)経  費   \ 1,000   \ 56,800   \ 15,000

5)収  支   \139,000   \103,200   \102,000



ここで川口氏は、福岡農法の欠点a)を克服して、毎年安定した収穫量を得ることができている。しかも自然農による米は台風冷害や病気などに極めて強いから、通常の現代農法よりも収穫が安定している、と言える。

しかし、福岡農法の欠点b)は解決されていない。通常農法の吉岡氏がテレビのレポーターに言った:「川口さんのやり方ではトシをとったらできないよ・・」

確かに、川口方式の自然農法は、時間が現代農法の5倍以上かかるので、いくら自然農法が良いといっても、現代の経済社会には残念ながら現実的でない。

そして結局は通常、少なくとも1回は除草剤を散布する方法がとられる。ただしこれでも市場では立派に「無農薬・有機栽培」として販売されているが..。(ひどい場合には、通常農法の農薬タップリの作物が「無農薬・有機栽培」として売られるケースも多い)



3.欠点をついに克服した<岩澤農法>

そして、ついに福岡農法の欠点を克服して、あらゆる意味で現代農法を凌駕する自然農法が現れたのである!。私はこの事実を伝えるのに強い興奮を抑えることができない。日本不耕起栽培普及会(千葉市)の会長・岩澤信夫氏が指導する「自然耕のコメ」農法である。彼も福岡正信の大きな影響を受けて、その農法に改良を重ねてきた一人である。私は「サヤミドロ自然農法」と呼んでいる。まず先程の比較表と対比させてみよう。



(1反当りの比較)   岩澤農法

(自然耕)

1)作業時間      15時間   通常農法の6割以下

(機械も積極的に使用)

2)収 穫 量      8~15俵   平均12俵といった所

(東北等は多収穫可能)

3)~5)   現在試算を依頼中



もちろん完全に無農薬!!・完全に無化学肥料!!・無耕起・無除草である。

除草は不要どころか、この農法では「サヤミドロ」という藻の一種の雑草を、逆に絶対に必要としており、これ無くしてこの農法は実現しない。雑草必要農法とでも言うべきで、サヤミドロは米の「共生植物」=仲良しさんなのである。



ちなみに収穫量だけでいうと、九州の日本バイオという会社がバイテクを用いて反当たり27俵という驚異的収穫を得ているが、試験段階である。

岩澤農法の田圃では、ドジョウやメダカ、タニシ等で満ちあふれ、アキアカネやトンボ、ホタルが飛び交い、冬には雁が4万羽!(宮城県田尻町)もこの自然耕の田圃をめがけて飛来した(これには雁の専門家も驚いて、今月の5月コスタリカで開催されたラムサール国際会議にて発表)。



この農法の実践農家は現在全国で約千軒、まだまだ少ない。ただし今年からは、滋賀県の湖北町小倉地区が「琵琶湖をきれいに」の合い言葉で、この自然耕の農法に全面的に切り替えていこうと試験栽培を開始するなど、飛躍的増加が期待されている。



4.<岩澤式・自然耕のコメ>の概要

1)不耕起

農「耕」が始まってから約1万年と言われる。だとしたら人類は長い間とんだ思い違いをしてきたことになる。大学でも、農業試験場でも、「耕す」ことが大前提として研究が進められてきた。

では<何故、不耕起栽培の方が良いか?>



「有毒ガスが発生しないので根腐れしない」

田植え後に水をはった時、耕した田では有機物が水底下の土中で分解してメタンガス等の有害ガスを発生(プクプクと底から泡がでるのを見た人もいるだろう)して根腐れの原因となるが、不耕田にはそれが無い。メタンガスは二酸化炭素の20倍近い地球温暖化の要因となっている。(具体的数字として、日本におけるメタンガス放出の24%は田圃からであり、1反当たり65Kgであるが、不耕起農法なら5Kgと十分の1以下)



「根が野生化して太くて強くなる」

不耕田の土はとても固い(踏んでも足が入らない)ため、田植えされた苗は簡単には根を土中に伸ばせない。耕された柔らかい土では考えられない。大きな負荷を与えられた“やつら”は、生きるためにエチレンというホルモンを大量分泌させて根を太くて強くするのである。つまり稲の根が逆境のため“野生化”して、通常の稲と比べて体積比で10倍以上となる。ちなみに土が固いことはモグラやヒルを発生させ難くする。



「土地の酸化還元電位を還元側にする」

耕転することは酸素を土中に入れることである。今までは酸素は多いほど良いと信じられてきた。しかし最新の医学の研究でも、「病気の85%の真因は活性酸素にある」とか、「酸素は本来、生命進化上での考察からも猛毒として作用していた」(NHK特別番組等)等が明らかになったことで、酸素を土中に入れることは、酸化還元電位を酸化側に傾けると考えられるので、好ましくないはずである。人間も作物(植物)も、生命という観点から考えれば、その健康管理も共通しているはずである。今後の農学者の研究が待たれるところである。



農業経営という観点からのメリットを述べると



「労働力の4割以上を削減できる」

耕さないのであるから、当然に「田起こし」や「代かき」が不要なので、それだけで通常農法の労働力の4割が削減できる。



「省エネ・低コスト化を実現」

農業機械でいちばん高価な機械=トラクター等が不要となる。根が不耕起という逆境に克服し、野生化してかえって健康に成長するのは興味深い事実である。アマちゃんに育てる(耕す)と結局は脆弱となるのは人間も同じである。森の巨木を見よ!、誰がその土を耕しているのか?平成5年の大冷害による「米騒動」の際、不耕起栽培の稲はほとんど被害を受けず、収穫も十分にあったことから、それまでは冷淡だった国も一転して不耕起栽培の見直しに重い腰を上げたらしい。



2)苗作り

しかし固い土に対抗する逞しい稲を作るためには、人間でいえば乳幼児期にあたる苗作りが大切である。従来の稲作では温室で育てた“稚苗”を植えるが、自然耕では低温の外気で育てた“成苗”を使うしかも足で踏んだりして刺激を与えて“特訓”する。こうして強い苗を育てるからこそ、固い土にしっかりと根を張り、雑草にも負けないのである。



3)独自開発の田植機

不耕田は足が入らないほど固い。しかも草だらけである。そんなところでは通常の田植機では田植えができない。そこで、固い土の一部をカットして植苗する特殊カッター付き田植機が考案開発された。いくら自然農法が良いといっても、手間ばかりかかれば現代のニーズに適合しない。福岡農法の欠点b)を克服する大きなツールである。



4)鯉の放流

稲の共生植物=サヤミドロが繁茂するまで、除草の目的で鯉を田圃に放流する。



5)サヤミドロを基盤とする生態系

土を耕さないから残った根は土中で無数の根穴を作る。このため、土はスポンジ状の自然に耕した(自然耕の)状態に変わる。また同じく残った昨年度の稲わらは水中で分解(土中で分解しないから有害ガスが発生しないのでしたね!)され、それを養分として、サヤミドロと呼ばれる藻が大量に(ほんと大量に!)発生するのである(ちなみに、一般の田圃に発生する藻にアオミドロがあるが、これは水面に繁茂して日射を遮るので害がある。反対に、サヤミドロは水底に繁茂するのが大きく違う)。そして、サヤミドロは水中に多量の酸素を放出する。そのために、田圃の水の溶存酸素量は多く(先述の土中酸素量でないところがミソ)、クリーンな水作りに寄与してメタンガスが発生しない。植物性プランクトンが発生し、これをエサとする動物性プランクトンが増殖する。やがてトンボやドジョウ、タニシ、ホタル、ザリガニなどのさまざまな小動物が大量に(ほんとに大量に!)生息するようになる。こうして生まれた食物連鎖の輪から、生物の排泄物・死骸が、微生物に分解され、そのまま膨大で天然の肥料となるのである。もちろん害虫も発生するが、その天敵となるアメンボウやタガメ、クモなどの生物も大量発生する。つまり「農薬・化学肥料を使わない」のではなくて、農薬・化学肥料を使ったら絶対に困る自然生態系ができあがって稲の生育をサポートするのである。



6)水の管理

ある時期、稲穂をたくさん実らせる目的で、田圃の水をタップリ供給する。また通常農法と違って、収穫まで水を張ったままである。こうしてできあがった稲は、米の粒が普通の稲作より20%も大きくコメ1粒1粒もずっしり重い。



7)コメの味

肉質が緻密な自然耕のコメは、炊きたてはもちろん、おにぎりなどにして一晩置いても、弾力や風味はあまり損なわれないようだ。これは表面にミネラルやアミノ酸を多く含む「サビオ層」と呼ばれる層が従来農法のコメより厚く発達して保水の役割を果たしているためだという。



8)独自の流通ネットワークの整備

以上見てきたように、自然耕のコメは“良いことづくめ”である。

しかし、いくら良い、と分かっていても、現代社会において、単純に言ってしまえば、「儲からなくては従来の現代農法から切り替える訳にはいかない」、と言うのが農家の本音であった。そしてついに、福岡農法の欠点を克服した“儲かる自然農法”の岩澤農法が出現したのである。だが、つい数年前までは、“規制の壁”という障壁がまだ存在していた。

数年前、コメの自由化が施行されたおかげで(政府もたまには良い事をしたものだとつくづく思う)、やっと良いことづくめの「自然耕のコメ」が流通するようになった。いくら良いものでも、売れなくては普及しないですからね?



(引用終わり)
〈転載終了〉
Read more ...

『農業革命;未知なる乳酸菌』シリーズ-2 ~食に関する乳酸菌~

2014/08/12
新しい「農」のかたちさんのサイトより
http://blog.new-agriculture.com/blog/2014/07/1832.html

〈転載開始〉

みなさんこんにちは。

『農業革命;未知なる乳酸菌』シリーズの第二回目です。

今回は、食に関する乳酸菌の効果について(「るいネット」から)紹介していこうと思います。

img_12

 にほんブログ村 ライフスタイルブログへ

00乳酸菌は現代の潮流に応える突破口      

昨今では、医療に対する不信感などから、自分たちの身は自分たちで守るという潮流が強まってきています。

乳酸菌が含まれた食材は、古くから様々な地方で食されており、ある地域では医者いらずとも言われているほど重宝されたものでした。

ここでは、①乳酸菌がなぜ健康と密接に関係しているのか、②日本人と乳酸菌の関係性、③乳酸菌の育て方について見ていこうと思います。

 

01腸と人の密接な関係 



乳酸菌が古くから健康食として食べられてきていることはわかりますが、

なぜ人体の健康につながるのでしょうか。

まずは乳酸菌が働く場所である腸の仕組みと乳酸菌の関係から見ていこうと思います。

名称未設定 1のコピー

栄養成分の分解・消化・吸収と「腸内細菌」

私たちが生きていく為には、毎日、食事という形で、様々な栄養素、水分を摂ることが必要です。非常に当たり前のことですが、どんなにおいしくて体に良い食べ物や、有効成分の多い健康食品を摂ったとしても、その成分が腸(微絨毛・栄養吸収細胞)で分解・消化・吸収されなければ、せっかくの良い成分も腸内を素通りするだけの「物質=糞便」で終わってしまいます。

「腸内細菌叢」のバランスが悪く、有用菌(善玉菌=乳酸菌)が少なかったり、腸内細菌が元気でない人は、全ての成分を低分子に分解しきれずに、たくさんの良い成分をそのまま糞便として送り出してしまっているのです。

口から摂った食べ物などの栄養素を100%活かすためには、

◎つねに「腸内環境」を整えて、

◎「腸内細菌叢」のバランスを保ち、

◎きちんと微絨毛から栄養素や成分が吸収されるようにする

ことが、生きていく上での基本中の基本なのです。

脳と腸(1)

赤ちゃんが、なんでも口に入れたがる理由

赤ちゃんは、お母さんの胎内では無菌状態、免疫ゼロで過ごします。しかし外界に出ると、インフルエンザ菌やさまざまな悪い菌がたくさんいるため、対抗できる体を作らなければなりません。そこで、「ちょいワル菌」を体内に取り込むのです。

ですから生まれてすぐ、おっぱいも哺乳瓶も消毒して無菌室のような部屋に入れてしまうと、赤ちゃんの腸はきちんと発達しません。

動物はまず腸を大事にし、腸を発達させます。具体的にいえば、腸内細菌を増やすために、生まれたらすぐに土をなめるのです。たとえばパンダ、笹を消化する酵素を自分では持っていません。笹を消化する酵素は、腸内細菌が持っているのです。つまり腸内細菌がいないと、我々は生きられないのです。

 

いかがでしょうか?人体がいかに腸の環境と密接に関係しているかがおわかりいただけたでしょうか。人の健康状態に大きな影響力を持つものが腸内細菌。次はその腸内細菌である乳酸菌と日本人の関わりについて見ていこうと思います。

 

02日本人と乳酸菌   

昔から日本では、乳酸食品を食してきました。漬け物や日本酒がその代表的な食品ですが、このような乳酸食品がなぜ日本に定着したのでしょうか。また、その乳酸菌の効果とはどのようなものなのでしょうか。

l_1212394430_9326

【コラム☆感謝の杜】『お漬け物と菌のおいしい関係』 サプリ不要☆ミネラルもビタミンも乳酸菌も「お漬け物」から頂きます!

私たち日本人の食生活になくてはならないこの「お漬け物」。なんとさかのぼれば縄文時代から食べられているのです

漬け床を微生物の力で発酵させ、更に生きた菌の中に野菜を漬け込むという発想は、日本人の知恵の深さを実によく示しています。これは日本の気候風土を基盤にした微細菌の繁殖環境、そして穀物中心(お米、大豆、稗、粟、麦など)の日本人の食習慣と深く関係しているようです。

漬け物から入った乳酸菌の一部は腸に到達し、そこで活発に増殖します。そのため腸内は、体に良い乳酸菌で占められるようになり、腐敗菌や異常発酵菌などが腸に進入しても、その繁殖を抑える事ができるのです。

そのうえ、有益な乳酸菌が腸内で多くなると、彼らはそこで多種のビタミンを合成してくれるから、日本人はこれを腸から吸収し、体の働きのために役立てたのでした。

乳酸菌には植物性と動物性がある!

■日本食は植物性乳酸菌の宝庫

伝統的な日本食である漬け物や味噌などの調味料。実は、これらの発酵食品こそ、「植物性乳酸菌」の宝庫なのだ。

日本は世界一の漬け物大国といわれ、昔からさまざまな種類の漬け物を食べてきた。なかでも日本特有の「ぬか漬け(ぬか味噌漬け)」の”ぬか”には、植物性乳酸菌が実にたくさん含まれている。乳酸菌や酵母のバランスがよいぬか床からは野菜に栄養がたっぷりしみわたり、酸味や風味もほどよく仕上がるのだ。

日本の地理的な気候風土が、発酵という加工方法を生み出し、漬け物などの乳酸菌食品が日本の食として定着した事がわかります。

最後に、乳酸菌をつくる育てることに注目していこうと思います。自給自足の志向が増えてきている中で、自ら食する物を自らゼロスタートでつくる事ができる乳酸菌は、皆さんの期待に応えるものとなるのではないでしょうか?

 

03乳酸菌を育てる   

最近、自分で培養する人も増えてきている乳酸菌。ここではいくつかの事例を記載します。

20060822

米のとぎ汁乳酸菌を間違いなく作る方法

新鮮な米の一番とぎ汁は,粗塩をひとつまみ加えてペットボトルに入れたあと,冷暗所ではなく,明るくて暖かな場所において,一日一回ぐらいボトルを軽く振って攪拌して下さい.4~5日後,口にふくんでみて甘酸っぱい味と匂いがしたら成功です.

米のとぎ汁を発酵させる時,これからは必ず粗塩を入れるようにしましょう!塩は,海のなかで発生した地球上の生命体にとって必須のミネラルだ.生命現象は必ず細胞のなかで進行する.この細胞,とりわけ細胞膜は塩がないと形成されない.塩がないと細胞分裂も発生しないのだ.

乳酸菌の作り方を全て公開の「乳酸菌普及協会」01

蓬(ヨモギ)乳酸菌の作り方 リンク

まずは、ヨモギの葉を採取に行きます。

1.採取時間ですが、日の出時間を挟んで各1時間、合計2時間の中で摘んだ葉っぱを使います。この時間に限定しているのは、この時間帯が葉っぱに乳酸菌が1日のうちで最大数存在しているからです。

この時間帯を過ぎてしまうと、乳酸菌が減って光合成細菌が増えてくるので乳酸菌を培養するので、乳酸菌が最大になる時間帯で採取します。

2.摘んだヨモギの葉は、出来るだけ早く漬物に仕込みます。漬物樽と重石を用意し、内側にビニールの袋をセットしその中に漬け込みます。10キロの葉に、5キロの糖蜜と1キロの塩を振りかけ、ビニール袋の口を閉じ密封したら、その上に重石を乗せます。

3.数日して漬け汁が上がってきたら漬け上がりです。重石を外してそのまま保管してください。

古くから日本の食と密接に関係し、人体の健康状態に大きく影響する乳酸菌。また、自ら培養することもできる乳酸菌は、自分の身は自分で守るという現代の潮流の突破口として有効な切り口となるのではないでしょうか。今後も乳酸菌に関して農業の視点などから、実験等を通して追求を深めていこうと思っています。

 

―――――――以下、その他参考となる投稿リンクを添付します。――――――

タイトルをクリックして読んでみてください。

遊牧という生産様式~モンゴル遊牧民族の食生活~

ぬか漬けのすすめ ~栄養と酵素、そして善玉菌がたっぷりな伝統食~

腸の内部(腸管)には、“莫大な数の腸管常在菌が生息する複雑膨大な生態系”がある

ヨーグルトでインフルエンザ予防~腸内のナチュラルキラー細胞活性化で感染率100分の1(佐賀県有田町)

べることやめるには、腸の菌を育ててから

食事を変えれば腸内細菌の種類はたった一日で変化する

ヨーグルトを食べないで、簡単にビフィズス菌を増やす方法 2/2

食と日本人の知恵シリーズ2 『漬け物と菌のおいしい関係』~サプリ不要☆ミネラルもビタミンも乳酸菌も「お漬け物」から頂きます!

乳酸菌は生菌である必要があるのか

ヨーグルトで歯磨きの時代到来!『★虫歯・歯周病を減らす口内乳酸菌☆』

〈転載終了〉
Read more ...

「農薬類は微量・低濃度でも安全とはいえない」2/2

2014/08/12
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=289513

〈転載開始〉
引き続き、リベラル21「農薬類は微量・低濃度でも安全とはいえない」リンクより転載です。

 ==========================================================



◆ADI(1日摂取許容量)は問題だらけ

 しかし、そのADIは問題だらけの代物だ。

ADIは、動物を使った慢性毒性試験から「無毒性量」(これ以下なら健康への悪影響はない量)出し、それを安全係数(100)で割って算出される。しかし、動物実験ではヒトで問題になる微妙な神経障害などはつかめない。また安全係数の100には何の科学的根拠もない。さらに、一つの作物には複数の農薬が使われるのが普通だが、それらを一度に摂取したときの「複合毒性」は調べられていない。



 そもそも「無毒性量より微量なら健康にはまったく影響しない」という前提自体が時代遅れである。近年の研究によって農薬類には(無毒性量以下でも毒性を発揮する)「低用量作用(影響)」があることが明らかになっているからだ。



たとえば、ごく微量の摂取でホルモンを攪乱する物質(いわゆる環境ホルモン)があるし、胎児や乳幼児の脳神経系の発達を阻害する農薬類も明らかになっている(注3)。



そうした研究を検討した欧州食品安全機関(EFSA、欧州連合=EU=のリスク評価機関、日本の食品安全委員会に当たる)は、アセタミプリドとイミダクロプリド(商品名は「アドマイヤー」など)いう二つのネオニコ系農薬について発達神経毒性をもつ可能性を認めた。そして、現行の許容基準では安全性が十分でないとし、ADIなどの引き下げを勧告している。昨年12月のことだ。



◆食べるより吸う方が危険

ここまで食品を中心に述べてきたが、農薬類は害虫用殺虫剤や防虫剤、ペットのノミ取り、シロアリ駆除剤など、身の周りにあふれる多種多様な製品に含まれており、環境中に放出されたその成分を私たちは知らぬ間に吸い込んでいる。

日本では食品からの摂取ばかり問題にされるが、実は吸う方が食べるよりずっと危険なのだ。それは、ヒトが1日に食べる食物は約1キログラム(水は約2キログラム=約2リットル)だが、空気は約20キログラム(15立方メートル)も吸い込んでいることから理解できるだろう。しかも、食べる場合は肝臓などである程度解毒されるが、口や鼻から吸い込むと成分が肺に行き、そこから直接血液に入って全身に回るのだ。



◆「発達障害」急増の原因の可能性

いまアメリカや日本で「発達障害」の子どもたちが増えており、日本では小中学生の約1割が軽度の発達障害だと推定する専門家もいるほどだ(注4)。なぜ急増しているのか。農薬類の低濃度での曝露(体内に取り込むこと)が原因であることを示唆する研究が、いくつも発表されている。

たとえば、アメリカの普通の家庭で暮らす8~15歳の子どもを対象にしたハーバード大学チームの研究(2010年)では、有機リン系農薬の代謝物の尿中濃度が平均以上の高さだった子どもは、発達障害の一つである「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」になる割合が、代謝物が検出されなかった子どもの約2倍だった。有機リン系農薬は「農作物中の残留農薬」や「家庭で使用される殺虫剤」に含まれているとみられている。



 これを含む数多くの研究を踏まえ、アメリカ小児科学会(AAP)は2012年に「子どもが農薬に曝露されることは可能な限り制限されるべきである」という声明を発表している。

私たちは、農薬類の毒性にもっと敏感にならなければならない。とりわけ乳幼児や妊娠中の女性がいる家庭は、十分な注意が必要だ。

(以上のような実態を、環境の変化に敏感な生きものであるミツバチの助けも借りて詳しく解説したのが、筆者の『ミツバチ大量死は警告する』=集英社新書、2013年12月発行=です。ご参照ください)。



注3 日本の農薬の安全性審査では、発達神経毒性、発達免疫毒性、ホルモン攪乱毒性などに関する試験は義務づけられていない。



注4 発達障害とは、子どもの発達途上で、特定の領域に限って社会的適応が困難になる症状。他人の気持ちを読むことができず、人との付き合いがうまくいかない「広汎性発達障害」、知的水準が低いわけではないのに読み・書き・計算などができない「学習障害」、じっとしていられず、衝動的に行動してしまう「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」などがある。



 ==================================================以上転載
〈転載終了〉
Read more ...

「農薬類は微量・低濃度でも安全とはいえない」1/2

2014/08/12
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=289512

〈転載開始〉
残留農薬の危険性を警告する記事を紹介します。



政府の定める「残留農薬基準」は、『よほどのことがない限り残留基準違反は起こらない、メーカーと農薬使用者にとってまことに都合のよい決め方』で定められた基準値で、いまアメリカや日本で急増する子どもたちの「発達障害」の原因の可能性もある。



と記事は警告しています。



以下、リベラル21「農薬類は微量・低濃度でも安全とはいえない」リンクより転載です。

 ==========================================================

岡田幹治(フリーライター)



 アクリフーズ(現マルハニチロ)群馬工場で製造された冷凍食品の農薬混入事件が発覚したのは昨年末。それから容疑者が逮捕された今年1月末にかけて、さまざまな視点から大量の報道が行われたが、どのメディアも報じなかった重要な事実がある。農薬をはじめとする有害化学物質(以下、農薬類と略す)は、政府が安全と保証している量や濃度以下でも決して安全とはいえないことだ。



この事件では冷凍食品から最大で1万5000ppm(1.5%)ものマラチオン(有機リン系農薬、商品名は「マラソン」など)が検出された。このような超高濃度汚染は、犯罪でもなければ起こりえない。しかし、普通に流通し、私たちが口にしている食品などにも危険は潜んでいる。



◆ボトル飲料を毎日1リットル近く飲み続けたら――

まず政府の定めた「残留農薬基準」(ここまでなら農薬が作物中に残っていても安全とされる濃度で、作物別に定められている)には相当に危険なものがある。



たとえばアセタミプリド(ネオニコチノイド系農薬、商品名は「モスピラン」など)のブドウへの残留基準は5ppmだが、これは体重が15キログラムの子どもが1日に300グラム(一房の半分強)食べると、急性中毒を起こす可能性がある濃度だ(注1)。



また茶葉への残留基準は、クロチアニジン(ネオニコチノイド系農薬、商品名は「ダントツ」など)が50ppm、アセタミプリドが30ppmと、欧米の基準よりはるかに高く設定されている。その影響だろう。ボトルの茶飲料(残留基準は未設定)を約3か月、毎日1リットルほど飲み続け、さらにモモとナシを食べたら、突然めまいが起き、発熱、腹痛、頭痛、胸痛などに苦しめられた30歳代の女性の症例がある。



女性の尿からネオニコチノイド系農薬の代謝物(その農薬が体内で変化したもの)が検出されたため、医師は同農薬の亜急性食中毒と診断。解毒剤を処方し、茶飲料と果物の摂取をやめるよう指導したところ、快方に向かった。



◆使う側の都合で決められる「残留農薬基準」

 なぜ、このように高い基準値になるのか。農薬メーカーによる残留試験で得られた残留値のうち、もっとも高い値の約2倍(1.5~3倍)を残留基準にしているからだ。こう定めれば、よほどのことがない限り残留基準違反は起こらない。メーカーと農薬使用者にとってまことに都合のよい決め方である。



そして政府は、このように残留基準を定めても、その農薬の総残留量が、慢性毒性の指標であるADI(1日摂取許容量=注2)に日本人の平均体重(約53キログラム)をかけて算出した「摂取許容量」の80%以下になるようにしているので、安全上の問題はないと説明している。



注1 日本ではアセタミプリドのARfD(1日にこれ以上摂取すると急性中毒を起こす可能性がある量、急性中毒基準量=急性参照用量と訳されているのは誤訳)が未設定なので、EUのARfD(体重1キログラム当たり1日0.8ミリグラム)を使って計算した。日本の1~6歳の子どもの平均体重は約16キログラム。



注2 ADIは、生涯にわたって毎日摂取しても健康に悪影響はないと推定される量。



 ====================================================つづく
〈転載終了〉
Read more ...

『農業革命;未知なる乳酸菌』シリーズ-1 ~乳酸菌の大いなる可能性~

2014/08/10
新しい「農」のかたちさんのサイトより
http://blog.new-agriculture.com/blog/2014/07/1789.html

〈転載開始〉

★トップ組み合わせ

これからは微生物の時代といわれています。中でも乳酸菌の注目度が高いですね。・・・何故でしょうか?

①乳酸菌は、放射能対策として有効.

②乳酸菌は、農業・牧畜に有効.

③乳酸菌は、自然収束(自然農収束・健康収束・環境改革)の潮流に合致.



私たちは、上記の様に広く効果が見込まれる乳酸菌について見識を深め、私たちの生活の最基底部にある「農業」で活用する手法の探索(革命につながるかも!!)を軸に、さらには新たな事業化の可能性も視野にいれて追求してゆきます。そして、解明すべき領域がまだまだ残っている乳酸菌の全貌を掴んでやるぞ!という意気込みで『農業革命;未知なる乳酸菌シリーズ』と題し、継続的に記事をアップして、みなさんにお伝えしていきます。

また、このシリーズに対しては農家の方々をはじめとして関心のある方が多いと思います。なるべく「参加型」のブログにしたいとも思っていますので、疑問やご意見など、記事を読み進める中で発掘した方は、是非気軽に後段のコメント欄に書き込んでもらって、意見交換など、交流も広げていきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いします♪

 にほんブログ村 ライフスタイルブログへ



まず、冒頭にあげた3点について、少し補足しておきます。

①乳酸菌は、放射能被害に有効

→少なくとも今後数十年、日本人は放射能汚染に晒され続けることになりますが、その突破口となる可能性が高いのが微生物です。放射能汚染に苛まれる農業分野だけでなく、全世界的な社会的大問題を収束に向かわせる糸口が見いだせるかもしれません。



②乳酸菌は、農業・牧畜に有効

→農作物の収穫量や家畜の出産数を増大させ、生産性を飛躍的に向上させるようです。重要な土造りから、堆肥づくり、そして農薬にかわって害虫や病気から農作物を守る。また家畜のエサ、飼育環境の改善、豚の肉質(旨み)改善!果ては家畜の精神状況の安定まで、多くの様々な効用が報告されています。



③乳酸菌は、自然収束(自然農収束・健康収束・環境改革)の潮流にも合致

→農家の多くは、近代農法から脱し、自然農法に活路を見出しています。農薬や化学肥料の弊害が明らかになり、自然農法、中でも微生物を活用した農法が脚光を浴びており、先駆的には30年以上も前から微生物を活用した農法が試行錯誤で進化し続けています。

健康面では、昨今の医療不信から、自分たちの身は自分たちで守るという潮流は強まる一方であり、それに応える答え(突破口)のひとつが微生物です。

→地球環境と共生するこれからの時代にマッチした新資源新エネルギーを生み出す可能性大!

★2組み合わせ

このような状況認識を土台に据えながら、今後、乳酸菌のメカニズム解明(乳酸菌の働きの原理や効用など)をはじめとして、農業分野での成功事例収集やその構造化や、私たち自身で実験を行い、その効果を自分の目で確かめながら、追求していこうと考えています。

第一回目の今日は、手始めとして、微生物(乳酸菌)が放射能汚染に効果がある事例とそのメカニズム「るいネット」から紹介します。放射能に苦しんでいる東北の方々はじめ、他人事として済まされない日本全国の方々に知ってほしい内容です。

 

放射能汚染から身を守る為の知恵~塩、味噌が身を守る!         

長崎に原爆が投下されたとき、爆心地からほんの1.8kmの場所で、その建物の中にいた全員がひどく被爆したのにも関わらず、彼らに、その後、その被爆による原爆症が出ず、命が奇跡的に助かったという事実があります。

   <中略>

「爆弾をうけた人には塩がいい。玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ」

   <中略>

「味噌汁」の具は、「かぼちゃ」であった。のちに「わかめの味噌汁」も多くとったらしい。

すると、どうであろう。そのとき患者の救助にあたったスタッフらに、原爆症の症状が出なかったのである。

★放射能の被爆から、体質的に体を防御する食べ物のまとめのキーワード:

自然醸造味噌自然塩、ごま塩、玄米、玄米おむすび、味噌汁(具は、わかめ、かぼちゃなど)、わかめ、昆布、塩昆布、血液を守るために、白砂糖・甘いものは摂らない。アルコールも摂らないこと。これを徹底して実行すること。

 

微生物を利用した発酵食品が放射線障害から身を守る         

EMによる被曝対策  ~放射能対策に関するEM(有用微生物群)の可能性~

1980年に開発されたEMは、農業に有用と思われた2000余種の微生物の中から、自然生態系や人間にとって安全で、かつ、何らかのプラスの作用を持ち、マイナスの作用が全くない5科、10属、81種の微生物の複合共生体が基本となっている。その中でも、EMの中核的な微生物は、嫌気性の光合成細菌と、条件により、嫌気または好気条件によって機能する乳酸菌酵母である。

   <中略>

EMの万能性を示す象徴的な現象に、放射能のエネルギーを無害な状態にしたり、消失させたり、有用なエネルギーに転換していることがあげられる。この結果は、専門家に認知されたものでなく、チェルノブイリ原発事故で被災地となったベラルーシの放射能汚染地帯で得られた事実であり、納得するか否かは読者の判断次第である。

 

微生物を利用した発酵食品が放射線障害から身を守る 

―ベラルーシにおける放射能対策に関するEMの効果―

私は、EM研究機構の協力を得て、1995年から2005年までの10年間、チェルノブイリ原発事故の被災地になったベラルーシの放射能汚染対策に関するEMやEM・Xの可能性について、ベラルーシ国立放射線生物学研究所と共同研究を行い、次のような結論となった。

1.外部被曝による臓器の損傷に対し、EM・Xは著しい効果がある。

2.EM・Xは内部被曝を消去し、免疫力を著しく回復する。

3.EMは、植物による放射性元素のセシウムやストロンチウムの吸収を抑制する。

4.EMは、一般的な使用法で1年で土壌中の放射能を15~20%減少させる。

              (詳細は、リンク先を参照してください)

乳酸菌が放射性物質を除去するメカニズム         

「乳酸菌が放射性物質を除去する」といわれていますが、そのメカニズムが分かりました。除去しているのは、直接的には乳酸菌ではなく、乳酸菌生成の副産物としてできる「光合成菌」のようです。

光合成菌は、まだ地球に酸素が少なくオゾン層が充分形成されていなかった時代、太陽や宇宙からの宇宙線や紫外線をエネルギー源として繁殖していた菌です。

ちなみに、有名なEM菌の主成分も光合成菌で、太陽エネルギーを利用して、光合成を行う際に、炭水化物、アミノ酸、タンパク質、坑酸化物資など、植物の育成に必要な物質を作り出すので、自然農法で使われています。

植物の光合成は太陽の全体のエネルギーから換算すると10%以下しか利用できませんが、光合成菌は植物が利用できない紫外線やマイクロ波など、あらゆるエネルギーを利用する事ができ、太陽エネルギー全体の90%を活用しています。(リンク

また、放射線などのエネルギーも利用する事ができるため、放射性物質で汚染された大気、土壌、水源などを除洗する効果があります。放射性物質を除去するのは、この地球太古から存在している「光合成菌」の力なのです。

また、光合成菌は鞭毛を持っており、放射性物質(光合成菌にとってはエサ)に向かって動き、自ら放射能物質、例えばセシウム137の原子1個を細胞内に取り込みます。これは、セシウム137が出す放射線を利用するためですが、セシウム137は半減期が30年で、つまりセシウム原子の半分が原子崩壊して放射線を発射するのに30年もかかってしまいます。光合成菌としては30年も待つわけにはいかないので、太陽光から得た放射線のエネルギーを体内に取り込んだ放射性物質に放射して原子崩壊させるのです。

               (飯山一郎HP「光合成細菌で放射能浄化」

 

もっと生物的な仕組みが知りたい方は、こちらをご覧下さい。

→ ~微生物の群生による有機的な分解メカニズム~

ブログ『自然の摂理から環境を考える』

★生物史

みなさん、いかがでしたか?

第二次大戦の被爆経験、チェルノブイリ事故の経験という凄惨な歴史の中から浮かび上がった微生物の可能性。この事実を広げ、実践につなげていく事も、私たちの志の一つであり、今後追求を重ねていきます。

最後に、放射能汚染対策に関連する記事を載せておきます。クリックして、是非読んでみてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・ 光合成菌は放射能物質を減らす! 微生物の力を借りて放射能を無害化する方法

 ・多細胞生物を超える、微生物群の適応レンジの広さを利用すれば放射性物質も無害化できる?

 ・共鳴原子力電池と光合成細菌~放射性物質無害化のメカニズム

 ・微生物による放射性物質の無害化は可能なのか?

 ・放射性物質による汚染に対するバイオレメディエーションの可能性(5/5) ~放射性物質による汚染をバイオレメディエーションで浄化する~

 【放射線を無害化する微生物】複合微生物体系の複合微生物動態系解析における複合発酵法を用いた放射能・放射性物質分解処理方法【実施例報告】③

 ・微生物は原爆投下後の除染にも貢献!~当時、政府機関により微生物触媒による放射性物質の除染・浄化・消失が発表されていた!?~

 ・放射性物質に汚染された農地の再生に向けて(3-1)

 ・【放射能対策】米のとぎ汁で乳酸菌を培養してみました☆①     

 ・【放射能対策】米のとぎ汁で乳酸菌を培養してみました☆②

 ・【放射線量測定】東京 6/12 ~大きな変化なし/乳酸菌の散布は放射線量減に効果アリ!~

 ・微生物による放射能除染を反エントロピー物理学で見事に説明できる(その1)

 ・微生物による放射能除染を反エントロピー物理学で見事に説明できる(その2)

〈転載終了〉
Read more ...

農の未知収束事例 「500円で飛ぶように売れるレタス」

2014/08/10
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=292011

〈転載開始〉
瞬く間に売り切れるレタスがある。パック販売のリーフレタスで値段価格は500円。これほど高級にもかかわらず、店頭に並ぶと同時に売り切れる人気の商品である。



この「レタス」実は、シャキシャキの鮮度がなんと収穫から2週間以上たっても全く変わらない。そして完全無農薬。それが消費者層の心を掴んだようだ。そして、そのありえない「レタス」誕生の背景には強力な外圧。そして、明確な社会的目的意識と未知への可能性収束があった。



++++++++++++++++++++++++++++



正確にはこのレタス「低カリュウム・リーフレタス」といい、機能性野菜に分類される。成分調整された完全無農薬・無菌栽培の工場生産レタスだ。これを作った松永は実は4年前まで、半導体の製造工場を経営。社員一同農業は全くの素人だった。一体なぜそんな彼らが、わずか4年。無農薬で2週間もシャキシャキのレタスを作れたのか。



◆直撃する危機 ~それは社長の謝罪からはじまった~



2010年。「申し訳ない」社長は言った。



福島県会津若松市町北町。この町はかつて半導体製造の城下町として隆盛を極めていた。この町の半導体メーカー・会津富士加工株式会社。昭和42年に設立、日本の大手電気メーカーの先端技術を担ってきた中小企業のひとつだ。しかし2010年。倒産の危機を迎える。



リーマン・ショック後、大手電機メーカーが半導体の製造拠点を海外に移転。下請けだった松永の会社は倒産の危機に直面した。およそ70人いる社員のうち。30人を解雇しなければ会社は潰れる。松永は会社を立て直すためあらゆる対策を講じた。



そして最後に出した答えが、野菜生産だった。社員の声を採用し先進技術の半導体会社は「野菜工場」になった。ほとんど改修なしで転用された工場は、完全人工光型植物工場として市場に参入。しかし上手くいかなかった。リ-フレタスを量産化、市場と取引を始めるが、露地レタスとの価格競争に敗れた。1袋20円でしか販売できなかった。





◆目的を見出す~野菜を食べられない人たちのための野菜をつくる~



農業者と価格競合せず、付加価値を持たせた野菜の生産が必要だと痛感する中、東北大震災が起きた。松永の低カリュウム野菜の追求はここから始まる。挑んだのは当時世界の誰もできなかったカリュウムを使わない野菜生産。半導体時代に培った技術、完全無菌の精密な24時間空調コントロール可能な設備が生きた。



なぜ松永は困難な道を選んだのか。それはある出来事がきっかけだった。松永は、重い腎臓病患者が避難所で支援物資の生野菜を食べられず苦しんでいると聞いた。実は腎臓病患者はカリウムの摂取量を制限されている。



ところが、カリウムはほとんどの食品に含まれている。特に生野菜や果物に多い。例えば健康な人にとっては普通のメニューでも、たった1食だけで1日に許されるカリウムの摂取量の半分をゆうに超えてしまう。腎臓病患者の中には我慢できず、果物をおなかいっぱい食べ救急搬送されるケースもあったという。



◆未知への収束 ~世界初の試み~



野菜を育てるのに必要不可欠な栄養素であるカリュウムを使わないで野菜を育てる。これは世界でも類をみない。野菜作りのプロからすればあり得ないという。



カリウムは植物が生きていく上で決定的な働きをする栄養素である。植物が成長する際、細胞が大きくなるのを手助けし光合成を助ける役目を果たしている。もしもカリウムが足りなくなると。葉は白くなりもちろん実りも悪くなる。そしてやがて枯れてしまう。その農業の常識を覆した。



カリウムの少ない野菜を一体どう作ればいいのか?その答えを追い求める中、松永はある人物を探し当てた。その人物とは自身が腎臓を患ってから低カリウム野菜の研究を始めていた。秋田県立大学小川准教授。彼は、必要不可欠なカリウムを与えずに育てる画期的な栽培法を編み出していた。





◆追求と実現 ~できないという宝を夢に変える~



その方法とは「野菜を騙す」こと。栽培の途中で与える栄養分をカリウムから性質の近いナトリウムにすり替える。すると野菜はカリウムを吸っていると錯覚し成長を続ける。そして野菜がすり替えに気づくギリギリのタイミングで収穫するのだ。この方法で小川准教授は低カリウムほうれんそうの栽培に成功。しかし、研究レベルでは成功していても量産化は難しかった。世界で誰も成功していない低カリウム野菜の量産化。何もかもが初めての経験。その夢をかなえる鍵となったのは、くしくも自分たちが手放した半導体の技術にあった。



それは半導体工場の管理技術。特定の栄養素をコントロールした野菜を作るには無菌状態が適している 。半導体時代のものがそのまま使えた。工場内に細菌を持ち込ませないためにはこれ以上ないほど適していた。カリウムを減らしたレタスは成長が早すぎても遅すぎても枯れてしまう。そのため24時間365日。同じ環境で育てる必要があった。半導体製造は1分単位で温度と湿度を記録する。松永はこれを使い室内の環境を常にコントロールしレタスの成長スピードをすべて同じにさせた。



社員の能力もそのまま生かすことができた。半導体製造は肉眼ではわかりづらい小さなミスを見つけるため顕微鏡を使い製品チェックを行っていた。このスキルが半導体の不良品を探すように野菜の葉や根のわずかな違いも見逃さない。かつての半導体製造のノウハウを生かし「できない」と言われた野菜作りは「できる」に近づいた。





◆類的充足価値 ~喜んでもらうための追求~



だが松永にはこだわりがあった。味をよくするため与える栄養分のバランスを変えて試行錯誤を繰り返す。そして開発から1年半ついに松永が求めるレタスが完成した。甘い。カリウムの値は通常野菜の20%以下。しかも細菌の少ない状態で育てられたためシャキシャキの鮮度は2週間も持つ。この味も機能にもこだわったレタスを松永は腎臓病患者の人たちへ次々と届けた。そして松永は、半導体時代にはなかった人々の喜びの声を聞いた。



松永は現在。より多くの人たちに低カリウム野菜を届けるためほかの製造業者にもその技術を伝えている。低カリウムムレタスは今後海外の腎臓病患者のために成田空港近くの工場でも作られる予定だ。そしてメロンでも実現を果たし、トマトやイチゴ作りにも挑み始めた。「できない」を「できる」に変え人々に喜びを届けるために。



<敬称略>

++++++++++++++++++++++++++++



自然の摂理と工場野菜の是非の議論はあるかもしれない。しかし現在、国内には透析患者は30万人、慢性腎臓病患者は1330万人。世界には推定6億人の腎臓病患者がいる。そしてなによりも、この栽培技術がフクシマで生まれた意味は大きい。この方法ならば完全無放射性物質の農産物生産も可能だからだ。





<参考・引用・抜粋サイト>

・会津富士加工株式会社リンク

・世界初の低カリュウムレタスの開発に成功リンク

・夢の扉+【奇跡の野菜…無農薬でも2週間新鮮】リンク

・半導体技術者が育てるレタスリンク
〈転載終了〉
Read more ...

個人農家が作る加工品がおいしい理由

2014/08/10
ほんものの食べもの日記partⅡ さんのサイトより
http://hontabe.blog6.fc2.com/blog-entry-339.html

〈転載開始〉
IMG_9015.jpg
昨年梅干しをおすそ分けした友人に「今まで食べたことないほどんまい!」と、
大変喜ばれたです。ナントカいうブランド梅干しよりもんまい! と言われたので、
そのブランドを調べてみたら、大量生産→塩抜き→調味して作られてましたです。
んで、べらぼうに高かったです。手づくりに勝る味はないってことですなあ。



穂のぼの農園さんのジュース、完売しましたです。
みなさまのおかげです。ありがとうございました!

「ジュースもプルーンジャムもものすごくおいしいですね!」と
何名かの人に言われたです。
「市販のトマトジュースとは味が全然違うんで驚きました」とか。
「何が違うんでしょう?」とも聞かれたです。

えーと、「それは原料です」と答えたけど、
あたりまえ過ぎたかなあと反省したわたくし。
ということで加工品について考えてみた。

ジャム、ジュース、梅干し、味噌等の農産加工品は、
原料の質がいいほどおいしいものができる。しかし、
そういうものほど末端価格が高くなるという宿命を背負っている。

例えば農家が出荷できなかった減農薬栽培のりんごを原料にして、
ジュースを作ったとする。
自分でジュースは絞れないので、加工を委託しなくてはならない。

委託した加工場で1リットルのりんごジュースを作ると
1本につき加工賃300円だったとする。
ビンに入ったりんごジュース1本300円。しかしこのままでは売れない。
原料りんごの価格を乗せないと赤字になっちゃうからね。

ジュース用だからと言って品質の悪いりんごを使うわけではなくて、
少し傷んで出荷できなかったもの、売れなかった規格外のものを使うから、
りんごの品質はかなりいい。腐ったものなどは入らないと考えていい。

IMG_9265.jpg
お友だちに差し上げて喜ばれるもののひとつ「桃ジャム」。
「夢のようにおいしい!」とよく言われますが、わたくしの手柄ではなく、
元の桃がべらぼうにおいしい! から最終製品もそうなるだけなんす。
原料果物の味は、ことほどさように大切なのですよ。



この農家が規格外のりんごを10kg2,500円で売ってたとすると、1kg=250円。
1Lのジュースを作るには、1.5kg位のりんごが必要だと思うけど、
おおまかな計算なのでこの数字を使うと、以下のようになる。

300円(加工賃)+250円(原料費)=550円(ジュースの原価)

これに箱代・手間賃・ガソリン代等の経費を乗せて販売価格を決める。
800円くらいで売れればOKって感じかな?(このへん適当)
自分で売り切れればいいけど、そういうことはムリで、
基本的にはどこかの流通にお願いしたり、お店に置いてもらったりする。

流通や店舗で販売する際には粗利を乗せなくてはならないから、
粗利30%を乗せるとりんごジュースの売価は1,150円になる。
「そんな値段じゃムリかなー、せめて税込で1000円だよねー」
なんてお店に言われることも多く、泣く泣く原価を下げることになる。

下げないと大量の在庫を抱えることになり、さらに悲しい思いをする。
これが農産加工品を個人で作った場合の価格のしくみ。

お店で見ると「1,000円って高いなー」と思うかもしれないが、
べらぼうに儲かってる人はとくにいなくて、正しい価格であることが多い。
というか、店売りの場合は農家が損してることが多い。

では市販のものはどうかな?

一番安価な、スーパーでもよく見かける「濃縮還元」ジュースは、
濃縮された果汁を輸入し日本で薄めてジュースにしたもので、
濃縮する過程で原料果物の風味が飛んでいることが多い。

原料果物がどんな農薬使って作られてるか、どんな品質のものか、
なんてことはもちろんわからない。

1013134_444503398990175_2063580977_n.jpg
毎年大量にいただく自然栽培のすももでジャムを作りますが、
夏のクソ暑いときに炭酸割りにして飲むと元気が出るのは、
このすもも自体に力があるからだと信じて疑わないわたくし。
食べものはかくあるべし、という見本のようなすももジャム。



日本で製品化する際には、その味を元の果物に似せるため香料を入れる。
そして「濃縮還元だよね、うんうん」という独特の味になる。

果汁を濃縮すると在庫や流通の際のスペースを節約できるという
すんばらしいメリットがあるが、まあ、おいしくはない。しかし安い。

濃縮還元よりもちょっと高いストレートジュースは、
原料が「うーん、ちょっとどうなのか」的なものであることが多い。
効率を優先した果汁の絞り方や加熱・殺菌方法等の兼ね合いもあり、
そんなにおいしいジュースにはならない。

わたくしはとあるJAの倉庫で「これジュース用」という果実が
コンテナに山積みになってるのを見たことがあるが、
それ以来市販のジュースが怖くなり、絶対に買わなくなった。

しかしひとつ気づいたことがあった。
自分で農産加工品を作るよりも、加工用の格安価格で出荷したほうが
農家としてははるかに楽に違いない。たとえアホみたいな価格であっても。

だから自分で加工品をあれこれ作る農家というのは
自分の作物をとても大切にしている農家、あるいは、
貧乏で自分の作物を無駄にしたくない農家とも言えるだろう。

自分の作物への愛情が強い農家、と言ってもいいかもしれない。

そういう人が作る加工品のメリットは、
原料果実の品質がいいということだ。

039.jpg
手作りするからって加工品が割安になるわけではなく、
原料にいいものを使うと買うよりも割高になることのほうが多いもんです。
んじゃ、売ってるものはどんなもので作られて、なぜあんなに安いのか?
そういう疑問を持つことも大切なのではと考えたりするわたくし。



さらに、ここがミソなのだが、おいしい果物を作る農家のものほど
その加工品もおいしいのだ。考えてみれば当然なんだけど、
加工度の低いものほど原料の味が如実に出るから、
原料の味のレベルによって最終製品の味は変わる。

おいしくないものを使えば、絶対にそれ以上の味にはならないし
そうするためには何かよぶんなものを入れる必要がある。

農家に知り合いがいて、その人の作るものがとてもおいしければ、
その人の作る加工品を直接購入するのが一番いい。
さらにとてもいいことがひとつある。
直接買えば全部農家の収入になり、農家がすんごくうれしいのだ。

消費者としての問題は、そういうものは割高だということである。
バクバク食べたりがぶがぶ飲めないということでもある。

しかし、わたくしにとってほんとうにおいしいものとは、
ちょびっと食べてうふっと笑って幸せな気持ちになる的なもので、
大量にガツガツ食べてすげー満足! やってやったぜ!!
ってなものとはちょっと違うと思うんだけど、どうでしょうか。

あまりにもわたくしはぽよよんとし過ぎているでしょうか。
〈転載終了〉
Read more ...

補助金に頼りすぎない

2014/05/24
新規就農のススメさんのサイトより
http://mame564.blog110.fc2.com/blog-entry-288.html

〈転載開始〉
農業に就くとあらゆる助成金や、補助金があることに気付きます。新規就農も例に漏れずお世話になる人は多いでしょう。私は以前「補助金など貰えるモノは、貰っとけばいい」と考えていました。特に新規就農は農業としての開店資金に困る事が多いので、どうしても借り入れたくなる気持ちは、大いに分かります。しかし、そのリスク、デメリットを考えておかないと、後々大変なことになるでしょう。
 農資材、機械を購入するには結構な金額が掛かります。農業関係の資材は基本ボッタクリ価格なので、資金不足は現・新農家に関係なく大いに頭を悩ませる要因のトップとも言えるでしょう。一般のサラリーマンには無い魅力的な補助金が農家には多数用意されています。それらを前にして、そのお金に手を出さないというのは、かなりの精神力と将来的な見通しがないと難しいでしょう。かくいう私も新規就農したときに、新規就農援助金?新規就農交付金だったかな・・・?まあ、どっちでもいいですが、とにかくその補助金を申請しました。準備金もあんまりなかったし、その頃はハウスが儲かると盲信していたので、資金が必要でした。しかしなんやかんやでそれは貰えなくなり、少ない自己資金で始める事になりました。まあ、それが結果的に大いにプラスになったんですがね。今でももし補助金が降りて、ごっついハウスを建てていたらと考えると、なかなかぞっとします。行政や振興センター、農協に踊らされて、それらに意のままの農家に爆進するところでした。こういう補助金は借りて、はいおしまいじゃあないんですよね。その後も経営なんたら書を出せとか、こちらの作物をやれとか、もっと規模を拡大するために更にでかい借金をしろとか、内政干渉いいとこです。つまるとこ相手に金を借りるという弱みを作るため、そういう面倒くさい事柄を聞き入れなくてはなりません。最初は右も左も分からないので素直に聞きますが、年数が経つにつれて、自分で好きに自由にやりたいという独立心が湧きます。その時にも回りの存在がかなり邪魔になります。
そしてもう一つのデメリットは、借りる金額の大小かかわらず、そのお金に対して依存心が発生します。返さなくても良い、補助金だとしてもそれらが永遠に出ることはありません。数年後、それが出なくなった時、自分の農業経営は通常通り運営できますか?一度そういう甘い汁を吸うと、人間はそこから離れられなくなります。生活保護や、保護された野生動物のように。勘違いする人も多いですが、農業といっても自営業です。特別職ではありません。補助金を受け取ると引き替えに、農家にとって大事な自立心を失う気がします。それは新規就農にとって致命的なモノではないでしょうか。
〈転載終了〉
Read more ...

規制改革会議の農協つぶし

2014/05/24
JAcom 農業協同組合新聞さんのサイトより
http://www.jacom.or.jp/column/nouseiron/nouseiron140519-24208.php

〈転載開始〉
【森島 賢】

規制改革会議の農協つぶし


 先週、規制改革会議が農業改革案なるものを出した(資料は本文の下)。その主要部に、農協改革案がある。主な内容をみると、全中は無条件解体、全農は株式会社化、つまり協同組合としての解体である。信用と共済は単協を全国機関の代理店にするという。これは協同組合とは名ばかりで、上意下達の組織であり、株式会社に限りなく近い解体案である。
農協は、いうまでもなく協同組合である。全国でどのように組織しようが農協の勝手である。それなのに、なぜ農業に限って協同組合の全国組織を否定するのか。全く分からない。

 農業の協同組合に限って、全国組織に問題があると考えるのなら、問題点を指摘して、よりよい協同組合にするための改革案を示すべきである。農協という民間組織に対する余計なお世話だ、とは言わない。友情ある忠告なら耳を傾けよう。
だが、そうではない。農協に無知な諸氏だけで、問答無用といわんばかりに、威圧的に解体を提案している。これは、改革案ではない。農協つぶしであり、協同組合の全面否定である。これでは、日本は協同組合を法認しない、世界でも稀有な恥ずかしい国になってしまう。
この改革案には、農協の事業を分割して、不効率な事業部門は切り捨てよ、という考えが基底にある。その上で、アメリカ資本に売り渡せ、というのだろう。これは、文字通り効率至上主義であり、悪評の高い市場原理主義である。協同組合は市場原理に反する、と言いたいのだろう。
ここには、なぜ農協が、組合員の必要とする全ての部門をかかえる総合農協になっているのか、という点の無知がある。
日本の農協が、総合農協として形をととのえたのは、太田原高昭教授がいうように、戦後まもなくの時期だった。
当時、占領軍の軍政下にあって、農村の実情に無知な占領軍は、総合農協を否定し、専門農協を押し付けようとした。しかし、当時の農林官僚は、総合農協を主張して譲らなかった。
度重なる交渉の結果、占領軍が折れて総合農協になった。占領軍が主張を取り下げて、被占領国の主張を通したのである。
当時の農林官僚は、それ程までの気骨があった。それは、戦前からの、血と汗のにじむ農民運動に後押しされた農林官僚の、記念すべき輝かしい成果だった、と言っていい。
また、それは世界の民主主義国が、軍国主義国との戦争に勝った直後の時期で、当時のアメリカ民主主義は、まだ健全だった、と言っていい。
そして、それは占領軍と多くの日本国民が目ざす、農村の草の根軍国主義の根絶と、農村民主化の中核としての農協への期待だった。そして、その後、農村は人並みに豊かになった。戦前とは比べものにならない程に豊かになった。
改革案は、こうした歴史を無視し、効率一辺倒の市場原理主義で、総合農協の解体を迫っている。
だが、総合農協を必要とする経済的条件は、いまでも変わらない。経済的強者がのさばる中で、農業者は経済的弱者であることに変わりはない。そして、生産から消費にいたる全ての生活の場面で、強者に対する弱者の抵抗組織である農協を必要にしている。法律もそれを認めている。
こうした農協を解体しよう、というのが改革案である。そのためには、法律の変更が必要になる。その権限は国会にある。
このような法律を国会で成立できるだろうか。
下の表は、昨年の参議院選挙の全国比例区の政党別得票数である。この表の中には農協の組合員数も示した。
農協には969万人の組合員がいる。農協は、第2の政党の得票数よりも多い集票力を、潜在的にもっている。
だから、組合員が一致して、この改革案に反対すれば、法律案は否決されるだろう。もしも賛成すれば、その議員は次の選挙で落選するだろう。
サルは木から落ちてもサルだが、政治家は選挙に落ちればタダの人になるのだという。その危険を冒してまで賛成する政治家がどれ程いるだろうか。
農協組合員数と2013年参院選挙全国比例区の結果

規制改革会議の農業改革案は … コチラのリンクから
(前回 日豪EPAの国会批准
(前々回 反TPP運動が新しい時代を切り拓く
(「正義派の農政論」に対するご意見・ご感想をお寄せください。コチラのお問い合わせフォームより、お願いいたします。)
〈転載終了〉
Read more ...

循環型備蓄農業のススメ

2014/05/18
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=285976

〈転載開始〉
農家も社会的役割を担うべき。という考えの元、循環型備蓄農業を広めて行きたい。と農業に取り組んでおられる方がいます。


作物を全て出荷するのではなく、農家が個々で農作物を一時的にストックし、継続的に循環(出荷・収穫)する農家の在り方。この一時的なストックというローテーションが各農家で行なわれれば、そのままで緊急時に地域の「食料備蓄」として機能する。という発想です。


農家の「収穫から出荷・流通・販売」の流れを変えず、作物を出荷前に一時的に停止させるだけで、各地域に於ける緊急時の食料備蓄が可能になる。


スマートグリッドの農業備蓄版とも言えるこの発想は、日本人ならではだと思います。農業の社会的役割という点においても、是非とも広げて行きたい取り組みの一つです。


「HP無農薬・無化学肥料・有機農業レポート」さん「久保田さんのひとこと」 より リンク

++++++++++++++++++++


「循環型備蓄農業」


久保田さんが時々口にする言葉です。
そういう農業をする農家が増えて欲しい・・・と。


これも、まだ私の理解が充分では無いという想いがあり、書きとどまっていたのですが、数日前に書いた「何故有機農業を広めたいのか」の話に少し関連するので、書いてみたいと思います。


つまり、農家が農作物を収穫します。


農家なら普通そうなのでしょうが、収穫した農作物すべてを出荷してしまうのではなく、自分が食べる分、あるいはお知り合いに分ける分、また小分けに出荷するためのマトメ採りなど、少しは手元に残しているでしょう。


それを、計画的にかつ一定量、常に行っていくというか・・・・・収穫、出荷の間に、この「備蓄」という工程もローテーションに加えて行なうというイメージです。


注意点は、収穫したものを「蓄える組」と「出荷・すぐ消費する組」に分けるのではなく、収穫から消費と流れていく間に、「新鮮さ」を失わない範囲において、ちょっとだけ一時停止するのです。


だから「循環型」の「備蓄」。


家の押し入れに閉まってある「災害時の非常用食料」袋などとはチョット違っていて、「保管しておくためのもの」ではなく、今までどおり動いている過程の1つです。当然、その「ほんのちょっとの時間」の保存にも向かないような野菜もあるでしょうし、一冬だって新鮮なまま保てる野菜だってあるでしょうし、地域によっても、農家の規模の大小によっても事情は違うでしょう。


すべて、「状況にあわせた形」で行なうのです。「できる範囲」で。


それを、各農家が行なうとします。


農家が・・・できれば有機農家が、どんどん増えてゆくと、「備蓄」されてる「農作物の倉庫」が各地域で増えてゆくことになります。


それは、緊急時の自衛になります。


農家が、そういった・・・つまり・・・・・、


自分のところは、コノ付近一帯の「食料緊急避難所」であるという「役目」を自覚して、「備蓄」を行なっていければ、農家が増えるということ、イコール、あちこちに食料備蓄の拠点ができてゆく、ということになる・・・と。


久保田さんは、笑いながらよく話します。


「うちにはお金はないけど(笑)、食べるものなら当分あるよ。
 何かあったとき、とりあえず当面ならば、
 ご近所含めて食べる分くらい充分に。」


「でもね」


「食べ物って、本当に基本なんだよね。食べるものがないって、すごく不安になるし、ミジメになるんだ。逆に食べるものがあれば、多少の困難でも笑ってがんばる元気がわいてくるよ。」


私が書けなかった理由の1つ。こういう話を聞いたとき「すごい。すばらしい」って思います。ウソじゃなく感動します。でも、言うだけの私は簡単。久保田さん自身が既に実践しているこの発想の中には、実は書ききれないほど、たくさんのことが詰まっている気がします。


輸入に、あまりにも頼っている日本の農作物のこと。日本だけでなく、実際に今、明日の食べ物に飢えている国のこと。何かあったとき、「分け与える」ということを、あたりまえのこととしている優しさ。


・・・・・


具体的な言葉にするのは、難しいほどです。
〈転載終了〉
Read more ...