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命をつなぐ、食をつなぐ

2014/05/18
雑穀を中心にした有機農業さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/tsokta/archives/51831113.html

〈転載開始〉
002昨日11日、スローライフ吉備(岡山)の第5回総会があったので、倉敷まで出かけた。





総会と言っても、規約があるわけでも活動報告があるわけでもない。



参加者全員が、しゃべくりまくるのである。老若男女(子供も)入れて、30人ぐらいが自己紹介から、いま自分が取り組んでいること、あるいはこれからやりたいことをしゃべりまくると言うものだ。


午前10時から、まずは自己紹介。それだけで、午後12時を回るぐらい、みんなよく喋る。俺以外は、すべて自然農法であったり、本当にスローライフと言っていい生き方をしている。俺ときたら、今も有機農法にこだわり、スローライフの対極の忙しい毎日である。


その中で、結構多かったのが自然農のかたわら、鍼灸師をしていたり整体師をしているという人が多かったのには、率直にへ~と思ったものだ。大体が、半農半Xという人が多く、専業農家はいなかった。ただ、みんな食へのこだわりは強く、様々な取り組みを行っている。


Mさんは言う。「今、日本の大豆の自給率は2%、98%が輸入である。国産大豆で美味しい味噌を作って来た味噌会社が、国産大豆が手に入らず困り果てていたりする。こういう会社と提携し、今やっている大豆プロジェクトを拡大していきたい。今は、3反程度だが、それを増やしてもっとこういう企業と提携していけたら面白い。そうでないと、いずれ食糧危機が来るが、それに対応できない」と言われる。


俺も、米、麦と合わせて大豆は本当に大事な穀物だと思っている。今年、ほんの少しだが、大豆用に農地を増やした。それも、在来種の大豆は本当に伝承していかなければならない、とも思っている。


また、ある人は「アートテン農法」という話しをされた。俺にとっては初めて聞く農法で、炭素循環農法というのを最近知ったばかりで、こんな農法があるのか、と新しい発見だった。その方はあんまり詳しく話されなかったので、俺にはよく分からなかった。ただ、DVDを貰ったので、これから調べてみたい。


更に、ある人は廃校を利用して、校庭にハーブを植え、更にカフェや新しいコミュニティーを作っていきたいと、具体的に踏み出していた。これもまた、俺にとってはへ~という話である。新しい刺激である。


更に、3,11大震災で関東から移住されてきた若いお母さんは、フリースクールを作っていきたい、とか、シェアハウスをもっと多く作って、福島や関東からの移住者を受け入れたいと、様々な話をしてくれた。


そうこうしていると昼になり、昼食をしながら、またお喋りである。そして、午後からは希望者が一人15分ぐらいのミニ講演会へと続いていく。


その前に、体をほぐそうと、昼から一番はダンスレッスンである。これがまたすごいのだ。顔から、体から全てを発散させる解放ダンスとでも言えばいいのか、俺は最初こういうのは苦手だと渋っていたが、引きづられて、遂に踊りだすと何ともいえない解放感。本当に面白かった。インストラクターをしてくれた女性の誘導が見事だった。俺は、もう大笑いの連続であった。みんなも笑いながら、踊りまくったのである。


更に、続いて若い男性が、体を心底ほぐす体操を実演し、そしてみんな指導を受けた。これはこれで、大笑いしながら、みんな踊るように体操を行った。何か、この2つの暴れまくりで、身体がほぐれたような気がしたのだ。


そして、続いて女性がオカリナの演奏をしてくれた。本当に、心に染み入る演奏で魂が震えた。みんな技を持っているな~と、心底参った。何の取り得も、技もない自分がちょっと寂しい気がしたのだ。


さて、続いてミニ講演会は多くの人が新しいこミュニティーを作ろう、という話であったり、足踏みだけで40キロ走行できる究極のエコ自動車の発明を発表するNさんだったり、盛りだくさんだった。


俺にとっては、新しい刺激であり、こういう発想、こういう生き方があるという価値観を発見した一日であった。そして何より、スローライフ吉備を運営しているNさんの人柄、人徳に改めて感じ入った一日でもあった。

〈転載終了〉

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