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〈転載開始〉
農業に就くとあらゆる助成金や、補助金があることに気付きます。新規就農も例に漏れずお世話になる人は多いでしょう。私は以前「補助金など貰えるモノは、貰っとけばいい」と考えていました。特に新規就農は農業としての開店資金に困る事が多いので、どうしても借り入れたくなる気持ちは、大いに分かります。しかし、そのリスク、デメリットを考えておかないと、後々大変なことになるでしょう。
農資材、機械を購入するには結構な金額が掛かります。農業関係の資材は基本ボッタクリ価格なので、資金不足は現・新農家に関係なく大いに頭を悩ませる要因のトップとも言えるでしょう。一般のサラリーマンには無い魅力的な補助金が農家には多数用意されています。それらを前にして、そのお金に手を出さないというのは、かなりの精神力と将来的な見通しがないと難しいでしょう。かくいう私も新規就農したときに、新規就農援助金?新規就農交付金だったかな・・・?まあ、どっちでもいいですが、とにかくその補助金を申請しました。準備金もあんまりなかったし、その頃はハウスが儲かると盲信していたので、資金が必要でした。しかしなんやかんやでそれは貰えなくなり、少ない自己資金で始める事になりました。まあ、それが結果的に大いにプラスになったんですがね。今でももし補助金が降りて、ごっついハウスを建てていたらと考えると、なかなかぞっとします。行政や振興センター、農協に踊らされて、それらに意のままの農家に爆進するところでした。こういう補助金は借りて、はいおしまいじゃあないんですよね。その後も経営なんたら書を出せとか、こちらの作物をやれとか、もっと規模を拡大するために更にでかい借金をしろとか、内政干渉いいとこです。つまるとこ相手に金を借りるという弱みを作るため、そういう面倒くさい事柄を聞き入れなくてはなりません。最初は右も左も分からないので素直に聞きますが、年数が経つにつれて、自分で好きに自由にやりたいという独立心が湧きます。その時にも回りの存在がかなり邪魔になります。
そしてもう一つのデメリットは、借りる金額の大小かかわらず、そのお金に対して依存心が発生します。返さなくても良い、補助金だとしてもそれらが永遠に出ることはありません。数年後、それが出なくなった時、自分の農業経営は通常通り運営できますか?一度そういう甘い汁を吸うと、人間はそこから離れられなくなります。生活保護や、保護された野生動物のように。勘違いする人も多いですが、農業といっても自営業です。特別職ではありません。補助金を受け取ると引き替えに、農家にとって大事な自立心を失う気がします。それは新規就農にとって致命的なモノではないでしょうか。
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そしてもう一つのデメリットは、借りる金額の大小かかわらず、そのお金に対して依存心が発生します。返さなくても良い、補助金だとしてもそれらが永遠に出ることはありません。数年後、それが出なくなった時、自分の農業経営は通常通り運営できますか?一度そういう甘い汁を吸うと、人間はそこから離れられなくなります。生活保護や、保護された野生動物のように。勘違いする人も多いですが、農業といっても自営業です。特別職ではありません。補助金を受け取ると引き替えに、農家にとって大事な自立心を失う気がします。それは新規就農にとって致命的なモノではないでしょうか。
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