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日本の少子化は、当然の帰結だ

2014/05/18
雑穀を中心にした有機農業さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/tsokta/archives/51830400.html

〈転載開始〉
0045月5日、こどもの日に総務省がまとめた14歳以下の子供人数は1633万人という。





 人口比にすると、12,8%。いわゆる「先進7か国」で最下位。一人っ子政策の中国や、韓国よりも人口比で少ないのだ。昨年よりも16万人減り、33年連続の減少だという。





 俺は、当然の帰結だと考える。日本の労働者の労働時間は、労働基準法などおかまいなしの「サービス残業」だらけ。労働者の自主性かと言えば、限度を超えたノルマ押し付けによって、ほとんどの労働者がクタクタなのだ。





 そして、1990年のバブル崩壊以降、賃金切り捨ての非正規雇用が今では40%に達し、働いても働いても食べていくことさえギリギリのところを生きている。いや、死なない程度に生かされている。





 生活が成り立つことさえギリギリの労働者と、クタクタの労働者。そこに結婚や子育てが上手く行くはずなどないではないか。子供を作るどころか、結婚さえままならない非正規労働者が、いまや40%に達しようとしているのだ。





 これで、どうして少子化に歯止めがかかろうか。それどころか、生まれた子供の貧困率も厚労省2009年発表で15,7%である。すなわち、6人に1人は子供の貧困にあえいでいるのだ。調査が出来た35ヶ国中貧困率は上から9番目なのだ。





 先日、NHKの番組で大阪・西成の子供の貧困を描いたドキュメンタリーがあったが、この背景となった時代は2002年から2003年である。それから、10年からの歳月が流れ、こうした事例はもっと深刻に、そして闇から闇に葬られようとしているのだ。





 このドキュメンタリーに出てくる子供たちは、本当に苦悩し、どん底をさ迷い、そしてそれでも家族と共に生きようと必死で生きていた。俺は、こんなドキュメンタリーを見ていて、他人ごととは思えなかった。そして、こうした子供たちを待っている社会は、非正規でしか生きられない過酷な社会なのだ。貧困の連鎖である。





 そんな時代背景の中で、安倍晋三は非正規雇用の3年後の正規社員化を、永続的非正規雇用へと法改正しようとしている。更に、ひどいのは労働基準法で決められた労働時間を取っ払い、成果で評価される仕組みを作るとして、死ぬまで働けと言い出したのだ。





 ボンボンで、労働者として悪戦苦闘もせず、飽食に明け暮れる生活をしながら、労働者にはいとも簡単に死ぬまで働け、と言っているのだ。そして、今でさえ莫大な内部留保を溜め込む大企業に法人税減税だと言う。まさに、金持ちのための金持ちだけが潤う政治を断行しているのだ。





 これで、どうして少子化に歯止めがかかろうか。ただ、俺はこの日本社会が少子化に歯止めがかからず、小ニッポンに成り下がっていくのはいいことだと思っている。やれ、「成長戦略」だと言っても、働き手がいない。「国防軍」だ、集団的自衛権だ、と言っても、青年がいなければ軍隊は成り立たない。





 結局、自己満足のための戦前回帰を図ろうとも、戦場に行く青年が少子化でいないのだ。安倍晋三!お前が行け!と言いたいのだ。人に、戦場に向かわせるのではなく、集団的自衛権や憲法改正を進めるなら、自分で行け!そして、安倍を支持する!と言う人間から戦場に行け。張子の虎の化けの皮が、すぐに剥げ落ちるのだ。





 子供が笑顔で生きられる世の中こそ、未来がある。その未来を剥ぎ取って、何処に連れて行こうとしてるのだ安倍晋三!と言いたい。


〈転載終了〉

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