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何も加わえない、手間と愛情をかけるお米☆

2014/08/17
春と修羅☆さんのサイトより
http://pandora32.blog.fc2.com/blog-entry-4558.html

〈転載開始〉
そもそも総研で放送して知りました戸邊米☆
放送内容はこちらで

高いけど売れるお米つくりの方の紹介。
稲の生命力を引き出す、微生物をいかす、自然の恵みに感謝する。
奇跡のリンゴの木村さんとやはり似てます。

でも純益200万・・・食べていけると言いますが・農業はやはり大変です。
飼料も農薬も機械も使わない、戦前はそうだったと父は言ってましたが。
今の日本は食料自給率も低いですが、飼料も輸入がほとんど、これが
ストップしたらほとんどの作物は収穫できなくなるので、こういう
手間と愛情かける農法は伝えてゆかなければです

検索でこちらの記事を見つけました、日時は2006年ですが。
無農薬・有機米を人力で作る戸邊秀治さん

新潟県の棚田で、全て人力で無農薬・有機米を作っている戸邊秀治さん。
「戸邊米」の値段は何と1キロ=2340円。ukg
スーパーでは1キロ=300円もしないというのに(2006~7年当時)。
今は1キロ3000年5キロだと1万5千円で販売、予約で完売だそうです
戸邊農法を多くの農家が採用してくれれば、過疎化農村を再生する
チャンスになるが、人力農法の辛さを体験してきた村人たちは実行する気
にならない。

その辛さを軽減する方法の一つが不耕起栽培。
戸邊農法で安心安全の大量の米作りをする仲間を増やすことが
戸邊さんの当面の課題だという。

副題『安全でおいしい米作りの仲間求め』(伊藤力司2008.02.21)リンクより紹介します。
~~~~~~~~~~~~(以下、引用)~~~~~~~~~~~~
(前略)
新潟県十日町市松之山郷の棚田で、日本一の米作りをしている戸邊秀治さん
中略ー30歳で、念願の米作りを夢見て脱サラを実行した。

中略ー
50歳になった2002年4月、天水に恵まれた松之山に農地付きの農家
を買い取って移住、本格的に米作りを始めたという。
戸邊さんの米作りは全て人力による。
トラクターやコンバイン、田植機さえ使わない。
石油を使うと環境を汚染するからだ。(石油は今後ますます値上がりし、
将来は石油に頼れない時代がくるかもしれないと、戸邊さんは考える。)

むろん農薬、化学肥料は一切無用。棚田は天水の始まり、つまり水源地であり、
棚田の水が排気ガス、農薬、化学肥料などで汚染されると、
下流に住む人々の生活を汚染することになる。
戸邊さんは徹底したエコロジストなのだ。

しかし、すべてを人力に頼る“明治時代の農法”は大変な労苦を必要とする。

筆者も敗戦後の少年時代の8年間、人力農業に携わった経験があるので
実感的に断言できるが、米作りは腰に悪い。
腰をかがめる作業がやたらに多いのだ。
昔の農村では老人が男女とも皆腰が曲がっていたものだ。
田起こし、苗取り、田植え、田の草取り、稲刈りと、どれも腰をかがめなければ
できない。
この中で田の草取りが最も過酷な重労働である。
田植え後約1カ月ごとに雑草を抜く作業を「1番草」「2番草」と呼ぶが、
7月末から8月初めの最も暑い時期の「3番草」ほど辛い仕事はない。
この頃は稲も伸びているので、腰をかがめると稲の葉先が目に刺さるの
で網のお面をかぶる。この時期にはヒエやアワなども根を張ってお
り、指先に力をこめて根っこから引き抜かなければならない。

その度に腰は痛み、汗はひっきりなしに流れる。

戸邊家では、農繁期小学2年の娘まで学校を休み、一家総出で農作業に励む。
辛い作業だが子どもたちは不平を言わない。
中略ー
戸邊さんは、将来の日本が米までも輸入に頼る時代になるかもしれない
という危機感から、理想の棚田で理想の米作りという志を実践してきた。

戸邊さんの松之山暮らしが4年を過ぎた2006年秋、たまたま日本中で最も
おいしい米をと、探し続けてきた東京の米販売店主北川大介さんが戸邊さんを
探りあてた。

東京の某デパート内に米販売店を持つ北川さんがつけた「戸邊米」の値段は、
何と1キロ=2340円だった。スーパーで買う米の値段が1キロ=300円も
しないというのに。
一般の07年産米価は1俵(60キロ)が1万円を割るという安値だというのに、
北川さんが「戸邊米」を買い付けた値段は、何と1俵=18万円。

それでも北川さんの店で08年2月、07年産「戸邊米」は完売寸前だという。
「良い品は高く売れる」の典型だ。

しかし戸邊さんの家族労働では、7反歩(70アール)の米作りが精一杯だ。
人力農法ではこれ以上作付け面積を増やせない。

戸邊さんは、松之山郷の多くの農家が戸邊農法を採用してくれれば、
「戸邊米」ではなくて「松之山米」のブランドで、もっと多くの消費者に安全安心
のおいしい米を供給できるし、それによって過疎化農村を再生するチャンス
になるのではないかと考えてきた。

しかし人力農法の辛さを体験してきた村人たちは、戸邊さんを
尊敬しつつも戸邊農法を実行する気にはならない。

戸邊さんにしてみればそこがもどかしい。
だが何事も便利で楽ができる世の中になったのに、なぜ農民だけ
が辛い労役を続けなければならないのか、と訴える声を非難すること
は戸邊さんにはできない。

戸邊さんも、真夏の田の草取りの辛さを何とか軽減できないかと模索している

そのひとつが不耕起栽培である。
田植え前の田んぼを鋤起こし、水を張り、代かきをして均し、田植えをするの
が弥生時代以来日本の米作りの伝統である。

不耕起栽培とは鋤起こしをしない田んぼに、冬の間から水を張って田植え
をするのだ。
なぜ鋤起こしをしないのか。鋤起こしをすれば、土中のメタンガスを
空中に放出、地球温暖化を増やすことになるから、それを防止するためだ。

それと同時に鋤起こしをしない田んぼのほうが、稲は丈夫に育つことに
戸邊さんは気付いていた。
鋤起こしをしない厳しい環境の中で育つ稲は丈夫になり、病害虫に強い。

不耕起栽培を続けた戸邊さんの田んぼでは、雑草が年々少なくなり、
田の草取りの労役が毎年軽減されているという。

戸邊さんは、松之山の棚田で日本一おいしい米を作れたことに自信を持つ一方、
人力農法の辛さを体験した地元の農民たちが、戸邊農法を敬遠していること
も知っている。

それでも戸邊さんはあきらめない。
松之山の老人向け給食サービスの弁当を戸別に届けるボランティア活動
を買って出る。
共有林の草刈りや、小正月のどんど焼きや、8月の盆踊りなど集落の伝統行事
に家族ぐるみで参加する。

こうして戸邊さんは、松之山黒倉集落の仲間として認知された。

この間、戸邊農法の米作りに興味を示す人が松之山でもぼつぼつ出て来た。

戸邊農法による安心安全の「松之山米」を大量に供給するための
仲間を増やすことが、戸邊さんの当面の課題である。

ゆくゆくは日本中で安心安全の米が作られ、消費者がおいしい国産米を食べる
ことを喜びとする時代が来ることを、戸邊さんは熱望している

~~~~~~~~~~~~(引用おわり)~~~~~~~~~~~~
リンクにも、非常に詳しいレポートがあります

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