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〈転載開始〉
“人工台風”で茶畑の害虫を駆除
“人工台風”で害虫駆除
志布志市の製茶会社・和香園
志布志市の製茶会社・和香園
台風をヒントに開発した「ハリケーンキング」。
強い風水圧で害虫を吹き飛ばして駆除する。
強い風水圧で害虫を吹き飛ばして駆除する。
台風一過の茶畑から害虫がいなくなった――。
そんな自然現象をヒントに、茶葉を食い荒らす害虫を風と水の力で駆除する農機具「ハリケーンキング」を志布志市の製茶会社が開発した。
手掛けた鹿児島堀口製茶の堀口泰久社長(60)は「将来的には完全無農薬栽培の茶作りを目指したい」と意気込んでいる。(赤井孝和)
茶摘み機を改良して作ったハリケーンキングは、全長約2メートル、高さ約4メートル。
後部に約700リットルのタンクを備え、秒速40メートルの風と毎分20リットルの水を吹き付けることで、茶葉の裏などにいるハダニなどの害虫を駆除する。
開発のきっかけは、台風に見舞われた後の茶畑から害虫のハダニがいなくなっていたこと。
堀口社長は「強い雨風によって害虫が吹き飛ばされ死んでしまうことに気づいた。
人工的に台風を再現できれば、農薬を使わなくてすむのではと考えた」と話す。
2003年、県内の製茶器械メーカーと共同で駆除機の開発に取り組み、1年後に1号機「スコールモンスター」が完成。
しかし、10アール当たり1500リットルもの水が必要で、水圧も強すぎて葉に穴が開くなどして茶樹が傷んだ。
そこで、水量を減らし、水圧や風圧を変えるなど改良を重ね、10アールあたり約300リットルで駆除できるまで節水に成功。
05年に茶樹に優しく、駆除効果も兼ね備えたハリケーンキングが誕生した。(以下略)
(2008年11月23日 読売新聞)
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