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何も加わえない、手間と愛情をかけるお米☆

2014/08/17
春と修羅☆さんのサイトより
http://pandora32.blog.fc2.com/blog-entry-4558.html

〈転載開始〉
そもそも総研で放送して知りました戸邊米☆
放送内容はこちらで

高いけど売れるお米つくりの方の紹介。
稲の生命力を引き出す、微生物をいかす、自然の恵みに感謝する。
奇跡のリンゴの木村さんとやはり似てます。

でも純益200万・・・食べていけると言いますが・農業はやはり大変です。
飼料も農薬も機械も使わない、戦前はそうだったと父は言ってましたが。
今の日本は食料自給率も低いですが、飼料も輸入がほとんど、これが
ストップしたらほとんどの作物は収穫できなくなるので、こういう
手間と愛情かける農法は伝えてゆかなければです

検索でこちらの記事を見つけました、日時は2006年ですが。
無農薬・有機米を人力で作る戸邊秀治さん

新潟県の棚田で、全て人力で無農薬・有機米を作っている戸邊秀治さん。
「戸邊米」の値段は何と1キロ=2340円。ukg
スーパーでは1キロ=300円もしないというのに(2006~7年当時)。
今は1キロ3000年5キロだと1万5千円で販売、予約で完売だそうです
戸邊農法を多くの農家が採用してくれれば、過疎化農村を再生する
チャンスになるが、人力農法の辛さを体験してきた村人たちは実行する気
にならない。

その辛さを軽減する方法の一つが不耕起栽培。
戸邊農法で安心安全の大量の米作りをする仲間を増やすことが
戸邊さんの当面の課題だという。

副題『安全でおいしい米作りの仲間求め』(伊藤力司2008.02.21)リンクより紹介します。
~~~~~~~~~~~~(以下、引用)~~~~~~~~~~~~
(前略)
新潟県十日町市松之山郷の棚田で、日本一の米作りをしている戸邊秀治さん
中略ー30歳で、念願の米作りを夢見て脱サラを実行した。

中略ー
50歳になった2002年4月、天水に恵まれた松之山に農地付きの農家
を買い取って移住、本格的に米作りを始めたという。
戸邊さんの米作りは全て人力による。
トラクターやコンバイン、田植機さえ使わない。
石油を使うと環境を汚染するからだ。(石油は今後ますます値上がりし、
将来は石油に頼れない時代がくるかもしれないと、戸邊さんは考える。)

むろん農薬、化学肥料は一切無用。棚田は天水の始まり、つまり水源地であり、
棚田の水が排気ガス、農薬、化学肥料などで汚染されると、
下流に住む人々の生活を汚染することになる。
戸邊さんは徹底したエコロジストなのだ。

しかし、すべてを人力に頼る“明治時代の農法”は大変な労苦を必要とする。

筆者も敗戦後の少年時代の8年間、人力農業に携わった経験があるので
実感的に断言できるが、米作りは腰に悪い。
腰をかがめる作業がやたらに多いのだ。
昔の農村では老人が男女とも皆腰が曲がっていたものだ。
田起こし、苗取り、田植え、田の草取り、稲刈りと、どれも腰をかがめなければ
できない。
この中で田の草取りが最も過酷な重労働である。
田植え後約1カ月ごとに雑草を抜く作業を「1番草」「2番草」と呼ぶが、
7月末から8月初めの最も暑い時期の「3番草」ほど辛い仕事はない。
この頃は稲も伸びているので、腰をかがめると稲の葉先が目に刺さるの
で網のお面をかぶる。この時期にはヒエやアワなども根を張ってお
り、指先に力をこめて根っこから引き抜かなければならない。

その度に腰は痛み、汗はひっきりなしに流れる。

戸邊家では、農繁期小学2年の娘まで学校を休み、一家総出で農作業に励む。
辛い作業だが子どもたちは不平を言わない。
中略ー
戸邊さんは、将来の日本が米までも輸入に頼る時代になるかもしれない
という危機感から、理想の棚田で理想の米作りという志を実践してきた。

戸邊さんの松之山暮らしが4年を過ぎた2006年秋、たまたま日本中で最も
おいしい米をと、探し続けてきた東京の米販売店主北川大介さんが戸邊さんを
探りあてた。

東京の某デパート内に米販売店を持つ北川さんがつけた「戸邊米」の値段は、
何と1キロ=2340円だった。スーパーで買う米の値段が1キロ=300円も
しないというのに。
一般の07年産米価は1俵(60キロ)が1万円を割るという安値だというのに、
北川さんが「戸邊米」を買い付けた値段は、何と1俵=18万円。

それでも北川さんの店で08年2月、07年産「戸邊米」は完売寸前だという。
「良い品は高く売れる」の典型だ。

しかし戸邊さんの家族労働では、7反歩(70アール)の米作りが精一杯だ。
人力農法ではこれ以上作付け面積を増やせない。

戸邊さんは、松之山郷の多くの農家が戸邊農法を採用してくれれば、
「戸邊米」ではなくて「松之山米」のブランドで、もっと多くの消費者に安全安心
のおいしい米を供給できるし、それによって過疎化農村を再生するチャンス
になるのではないかと考えてきた。

しかし人力農法の辛さを体験してきた村人たちは、戸邊さんを
尊敬しつつも戸邊農法を実行する気にはならない。

戸邊さんにしてみればそこがもどかしい。
だが何事も便利で楽ができる世の中になったのに、なぜ農民だけ
が辛い労役を続けなければならないのか、と訴える声を非難すること
は戸邊さんにはできない。

戸邊さんも、真夏の田の草取りの辛さを何とか軽減できないかと模索している

そのひとつが不耕起栽培である。
田植え前の田んぼを鋤起こし、水を張り、代かきをして均し、田植えをするの
が弥生時代以来日本の米作りの伝統である。

不耕起栽培とは鋤起こしをしない田んぼに、冬の間から水を張って田植え
をするのだ。
なぜ鋤起こしをしないのか。鋤起こしをすれば、土中のメタンガスを
空中に放出、地球温暖化を増やすことになるから、それを防止するためだ。

それと同時に鋤起こしをしない田んぼのほうが、稲は丈夫に育つことに
戸邊さんは気付いていた。
鋤起こしをしない厳しい環境の中で育つ稲は丈夫になり、病害虫に強い。

不耕起栽培を続けた戸邊さんの田んぼでは、雑草が年々少なくなり、
田の草取りの労役が毎年軽減されているという。

戸邊さんは、松之山の棚田で日本一おいしい米を作れたことに自信を持つ一方、
人力農法の辛さを体験した地元の農民たちが、戸邊農法を敬遠していること
も知っている。

それでも戸邊さんはあきらめない。
松之山の老人向け給食サービスの弁当を戸別に届けるボランティア活動
を買って出る。
共有林の草刈りや、小正月のどんど焼きや、8月の盆踊りなど集落の伝統行事
に家族ぐるみで参加する。

こうして戸邊さんは、松之山黒倉集落の仲間として認知された。

この間、戸邊農法の米作りに興味を示す人が松之山でもぼつぼつ出て来た。

戸邊農法による安心安全の「松之山米」を大量に供給するための
仲間を増やすことが、戸邊さんの当面の課題である。

ゆくゆくは日本中で安心安全の米が作られ、消費者がおいしい国産米を食べる
ことを喜びとする時代が来ることを、戸邊さんは熱望している

~~~~~~~~~~~~(引用おわり)~~~~~~~~~~~~
リンクにも、非常に詳しいレポートがあります
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“人工台風”で茶畑の害虫を駆除

2014/08/17
文殊菩薩さんのサイトより
http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-7494.html

〈転載開始〉

“人工台風”で茶畑の害虫を駆除

YOMIURI ONLINE

“人工台風”で害虫駆除
志布志市の製茶会社・和香園

台風をヒントに開発した「ハリケーンキング」。
強い風水圧で害虫を吹き飛ばして駆除する。

台風一過の茶畑から害虫がいなくなった――。
そんな自然現象をヒントに、茶葉を食い荒らす害虫を風と水の力で駆除する農機具「ハリケーンキング」を志布志市の製茶会社が開発した。
手掛けた鹿児島堀口製茶の堀口泰久社長(60)は「将来的には完全無農薬栽培の茶作りを目指したい」と意気込んでいる。(赤井孝和)

茶摘み機を改良して作ったハリケーンキングは、全長約2メートル、高さ約4メートル。
後部に約700リットルのタンクを備え、秒速40メートルの風と毎分20リットルの水を吹き付けることで、茶葉の裏などにいるハダニなどの害虫を駆除する。

開発のきっかけは、台風に見舞われた後の茶畑から害虫のハダニがいなくなっていたこと。
堀口社長は「強い雨風によって害虫が吹き飛ばされ死んでしまうことに気づいた。
人工的に台風を再現できれば、農薬を使わなくてすむのではと考えた」と話す。
2003年、県内の製茶器械メーカーと共同で駆除機の開発に取り組み、1年後に1号機「スコールモンスター」が完成。
しかし、10アール当たり1500リットルもの水が必要で、水圧も強すぎて葉に穴が開くなどして茶樹が傷んだ。
そこで、水量を減らし、水圧や風圧を変えるなど改良を重ね、10アールあたり約300リットルで駆除できるまで節水に成功。
05年に茶樹に優しく、駆除効果も兼ね備えたハリケーンキングが誕生した。(以下略)
(2008年11月23日 読売新聞)
〈転載終了〉
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土で差が出る。

2014/08/17
原木椎茸屋の山暮らしさんのサイトより
http://genbokushiitake.blog.fc2.com/blog-entry-1409.html

〈転載開始〉
時期外れもいいとこのナス育苗。
種まきに使った土、いつものが足りなくて、別の物と半々で使用。
そしたら大きくなるに従って差がものすごく出てきた。


P1020856_縮小

ちょっと前の写真なんですが、
右がいつもの育苗用培土、左が鉢物用に買ってきてた土。
大きさが倍以上違う。

P1020857_縮小
P1020859_縮小

こうしてみると育苗用に適したものそうでないものがあるってことだね。
ここまで差が出るとさすがに問題アリだわー
来年から使う予定の自家製植物性堆肥培土はいったどうなのかねぇ。
ちょっと試してみたほうがよさそうだわ。
とにかく、種まきは専用の物を使った方がいいというのは覚えておいた方がよさそうだ。
〈転載終了〉
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モンサントの素晴らしくイカレタ商品

2014/08/14
キチガイ医の素人的処方箋さんのサイトより
http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-323.html

〈転載開始〉
もうなにやってもムダ♪


アグリビジネスの悪魔といえば言わずと知れたモンサントですが、このたびはモンサントの食品の中でも飛び切り素晴らしく、グーミンが絶対に騙されそうなものをご紹介いたします♪。それはフレスカーダというレタス、ベラフィーナというパプリカ、ベネフェルテというブロッコリーで、すべてセミニスという買収された子会社により商品登録されているものです♪。

世界の種苗会社はメジャー企業にどんどん買収されているのが現実ですが、ノバルティスはシンジェンタに買収され、セミニスはモンサントに買収され、パイオニアはデュポンに買収され、リマグレイングループはまだ買収されていませんが、ドイツのバイエルクロップサイエンスと業務提携しています♪。アメリカでは、ちょっと前に「食品安全近代化法」が提起されていますが、すこし変更はあったものの、基本的に市民が自分で野菜を栽培したり種を採取することが難しいのです♪。これがいわゆるタネの支配ですね♪。

さて、そんな終わったグローバル産業たちが着手したのが、遺伝子組み換え食品に代わって売り出す新たな商品たち♪。新種のパプリカは一食分になるよう大きさが調整され、新種のレタスは甘く歯ごたえがいいくせに長い間腐りません♪。新種のブロッコリーにはグルコラファニンと呼ばれる抗酸化物質が三倍含まれており、新種の玉ねぎは涙を誘発しにくく味は甘い♪。まさに素晴らしい野菜たちでありさっさとグーミンたちはこの野菜に騙されることでしょう♪。すでにアメリカでは販売されているものがあります♪。

これらは遺伝子組み換えではないというところに売り文句があり、遺伝子組み換えの悪評がたったゆえの打開策でもあります♪。これは遺伝子マーキングという技術を応用するのですが、要するに交雑によってこの商品を作り出します♪。この時に使われるのがシードチッパーと呼ばれるツールです♪。もちろんこれらの新種の野菜たちは安全といわれていますが、あのモンサントが作った遺伝子組み換え食品も安全でしたから、もちろん何の問題もございません♪。

たまにわかったフリをしている陰謀論者やスピ系の人々は、シオニストやグローバル産業や外資系企業に代表される人々が、まるで苦しんでおり市民の勝ちは近いみたいな嘘を振りまいていますが、まあ彼らはどこまで行っても無知ですからしょうがありません♪。世界をマネーと水と種とエネルギーで支配するモノたちは、常に高笑いでハエなど何も気にしてはいませんし、グーミンたちはこのような商品たちを食べて満足するのがサダメだということです♪。
〈転載終了〉
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Facebookとモンサント社の上位12位の株主はほぼ、まったく同じ

2014/08/14
velvetmorning blogさんのサイトより
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/08/06/7407936

〈転載開始〉
読者の方に教えていただいたのですが、Facebookとモンサント社の上位12位の株主はほぼ、まったく同じ だそうです。








以下引用





Facebookの気持ち悪いニュースまとめ 個人情報と頭の中が狙われています


http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-11894768794.html








6月30日【gigazine】





「Facebookがユーザーに無断で情動感染の心理学実験を敢行し公式に謝罪」


http://gigazine.net/news/20140630-facebook-apologize-research/ より一部引用








「Facebookが2014年6月2日にアメリカ科学アカデミー「PNAS」で、ユーザーのニュースフィードを操作して情動感染の心理学実験を行なった論文を掲載しましたが、実験をユーザーに告知することなく実施していたため、「倫理的に問題があるのではないか」という声が上がっていました。Facebookは心理学実験に関して公式に謝罪を表明し、実験敢行の理由について説明しています。 」





要は、Facebookが勝手に心配を焼いて、「こんなネガティブなニュースばかりだと、見る人の気持ちを暗くするに違いないから、もっとポジティブなニュースを優先して表示するようにしてみよう」という実験を勝手に行ったと発表しているということです。





また、この記事によると実験の対象になったのは68万9003人とされています








Facebook、ターゲティング広告でユーザーの外部サイトでの履歴も参照へ」


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1406/13/news047.html











簡単にいうと、Facebookの利用者が、PCやモバイル端末などでFacebookの外側でまったく関係のないことをしている時も、Facebookが「よりよい広告の表示を実現するために」勝手に検索履歴などを収集することになった、という話です。














「Facebookとモンサントの甘い関係  両社の筆頭株主はほぼみんな同じ」





3月22日 Jon Rappoport著 http://jonrappoport.wordpress.com/2014/03/22/facebook-and-monsanto-top-shareholders-are-identical/ より翻訳








Facebookとモンサント社の上位12位の株主はほぼ、まったく同じである。





さらにいえば、上位5位の株主のうち、3つが同じとなっている。





モンサント社の筆頭株主は、現在のところ、バンガード・グループ(The Vanguard Group)で、Facebookの株主として同社は2位だ。





フィデリティ・インベストメンツ(FMR LLC)はFacebookの筆頭株主で、モンサント社の株主としては2位となっている。





ステート・ストリート社(The State Street Corporation)は、Facebookとモンサント、両者の株主として3位である。





ブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー(BlackRock Institutional Trust Company)は、モンサントで5位、Facebookで4位だ。





その他、両社に共通している12位までの株主には、ジェニソン・アソシエイト(Jennison Associates)、Sands Capital Management、Vanguard Total Stock Market Index Fundがある。





(【注】investors.morningstar.comなどの公開されている情報源から、Facebookとモンサントという株式公開企業の主要株主を確認することが可能です)








以上引用





FACEBOOKとツイッターが、最高の情報工作ツールだとCIA長官が話してましたけど、なるほどという感じです。








モンサント velvetmorningでググッたら、以下のような記事が出てきましたが、311もTPPもボストンテロもウクライナMH17便墜落事故も、みんなモンサント関連ですね。








TPPとは、モンサントと住友化学による遺伝子組み換え食品で日本を支配するための道具である


http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2011/10/20/6164428





「モンサント保護法」在特会 戦争責任


http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/04/07/6771352





誰でも逮捕可能な児童ポルノ法を操るユニセフとモンサント、そして様々な事件


http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/06/19/7348457





ボストンマラソンテロのブラックウォーター社は、モンサントの関連企業だった


http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/05/08/6804256





41か国、330都市でモンサントへの抗議活動と従軍慰安婦 左側へのパス


http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/05/28/6825719

〈転載終了〉
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雑草とは何か? 雑草は土地を荒らすのではなく、土地を豊かにする

2014/08/14
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=292713

〈転載開始〉
292655で「雑草と共生し、雑草とに学ぶ」川田農園を紹介したが、そもそも雑草とは何なのか?興味が出てきたので調べてみた。



以下の引用から考えると、「雑草は土地(田畑)を荒らすのではなく、雑草が土地を豊かにする」のではないかと思えてきた。

雑草は土中にビタミンやミネラルなどの微量元素を供給し、土中微生物を育成、さらには強い根によって土地の保水力を上げ、土中温度も上昇させる。

氷河期の荒れた大地に誕生した雑草類は、土地を荒らすのではなく、土地を豊かにし、大地を蘇らせる。これが自然の摂理なのではないか。



そう考えると、雑草が生えるのを非とする、近代農法は自然の摂理を大きく逸脱しているように思われる。



「雑草が土地を豊かにする」



この認識に立って農業生産を考えられないか。

更に追求してみたい。



以下、『雑草について考える』 九州東海大学農学部教授 片野学氏による講演「有機農業の明日を考える」から抜粋(リンク

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雑草の話を私はよくします。雑草がこの世になぜ存在するのか。雑草とはいったい何か。病害虫とはいったい何か。薬をかけてはいけないとなると、発想が全部変わってきます。なぜ草が生えてくるのか、なぜ病気がつくのか、なぜ虫がつくのかということを、ここ20年間くらい延々研究しています。



雑草は自然生態系には存在できません。天然林とか天然の原野、あるいは川の横では、雑草は成長できません。種を蒔いても生きられない。雑草は昔からあったわけではありません。雑草という植物がこの地球上に登場したのは、人類よりも後です。人類は500万年前です。雑草の登場は10万年くらい前です。氷河の時代から登場しました。日本でも4回氷河が襲っています。実は、雑草の第1起源は氷河時代だと教科書に書いてあります。とても大切な記載だと思います。



なぜ氷河時代に雑草が誕生してくるのか。

地球表面はものすごく美しいみどりに被われていました。ところが北極、南極から氷河が下りてきて、美しいみどりの衣を、このグリーンカバーを支える薄皮一枚の土壌を全部はがしてしまいます。そうなると、残ったところは、まったくの裸地ができてしまいます。不毛の土地です。地球をガイヤという生き物として考えるということを、イギリスの物理学者のラブロック博士が書きました。ガイヤ仮説、地球そのものが生き物である。たぶん当たっていると思います。



氷河によってはがされた土地は、裸の土地で不毛の土地です。人間に例えれば、私たちは転んで怪我をすると傷口ができます。しかし、いつの間にか新

しい皮膚を作っていく。あるいは、傷口がいつの間にか治ってしまう。こういう現象が起こります。地球が一つの生きた個体だと考えると、氷河によってはがされた土地は傷口ではないか。当然、地球は傷口を癒すために努力をする。

普通の植物は不毛の土地では生活できません。地球は巨大な力を持って、一年生草本、木ではない短期決戦の植物を出現させる。1年生草本とは、1年で芽が出て花が咲き実をつけるものです。1年生草本が地球上に現れたのは、それほど古い話ではありません。地球上に草が登場するのは、今から2

000万年前だとわかっています。古生物学には書かれています。それまでは、地球は温暖だったので、全部木でした。



木と草の違いというのは、芽が地上にあるのが木で、芽が地面の中にあるのが草です。植物学的には草と木の違いだけです。今から7000万年前

の白亜紀の地球は、寒冷と乾燥状態に突入します。今まで生き物が経験しなかった寒冷と乾燥という地球の巨大な気象異変があり、芽を上に置いたら寒さで死んでしまう、芽を守るために地面の中に入れ生き延びた。種にして寒さと乾燥から身を守った植物たちが1年生の草です。南極や北極の植物の本を読むと、雨が降るのはほんの一時です。1カ月経たない間に芽を出して、花を咲かせ、実をつけて、また、種で1年間堪え忍ぶ。短期決戦の一年生草本の中では、選抜隊が選ばれ、普通の植物なら発芽して生育することができない不毛の土地に生活できるようにするために突然変異が起こりました。この植物が雑草なのです。非常に厳しい条件の中でも成長できる。



雑草の第2起源は1万年前です。人間が農業を始めた時期です。人間が木を切り倒して土を耕す。今度は人間が地球表面をひっぺ返し始めました。4大文明の発祥地が全部砂漠になり、荒廃した土地になりました。人間の農業がやはり未熟だったんですね。有名な言葉があります。「人間が通った後に砂漠が残った。」まさに人類の農業のまずさです。結局、砂漠化させてしまった。もちろん一番大きなことは塩類集積です。これも耕すことによって、塩類が地上に吹き上げてしまった。



雑草とは何か、結局、堆肥を施す役割と同じです。

死んだ不毛の土を生きた肥沃の土にする。このために生えてきたのではないか。



「草取りが大変だ。」とみんな言います。私もそうです。雑草を取るときに、どういう姿勢で草に向かったらいいのか。これも笑い話がたくさんあります。意味がよくわかっていない奥さんやご主人がやると、草取りは単なる労働で辛い労働にしか過ぎません。

まず、雑草たちをよく見て下さい。実に美しい生き物です。葉っぱも花も根っこも実に美しい。そして、実にたくましい。死んだ土地を生きた土地にするために生えてきてくれる草たちですから、草を抜くときにも雑草に感謝しながら抜いていく。ものに感謝しながら農作業をやると、彼らが言っていることもわかってくる。「このやろう」と思って雑草を抜くと、すぐに疲れる。「雑草さん、ありがとう」という気持ちで草に向かうと疲れません。



病害虫もそうです。熊本、九州ではウスバキトンボという黄色いトンボが飛んでいます。最近全体的に薬の強い物がなくなったせいかもしれませんが、昔、赤トンボはオーガニックの田んぼの上だけ飛んでいたという観察がたくさんあります。隣の農薬をふった田んぼはエアカーテンが敷かれたようにUターンするという観察がたくさんありました。最近は少ないかもしれません。ミカン山とか畑でも、トンボやモンシロチョウの行動を見ていると、農薬をふられた農耕地には入らないということも観察されている。皆さんも観察して下さい。カエルの鳴き声はどっちなのか。ホタルは一番敏感です。病害虫で一番わかりやすいのはウンカです。ウンカは30センチの畦の右と左、弱った作物しか攻撃しません。元気いっぱいのオーガニックの稲であれば、ウンカが行ってもまた逆もどりする。「俺の来るところじゃなかった。」と、弱った稲のところに行く。たくさん観察があります。メイチュウもそうです。



つまり、病害虫とは何かというと、病害虫という特殊な生き物たちを作り出して、この弱ったものたちを攻撃して、一刻も早く土に戻してやる。自然浄化作用で地球の表面をきれいにしましょう、というように考えると全部つじつまが合ってくる。



私の大学時代の先生は大変面白い先生で、「大学でゼミをやるよりも農家から学んでこい。」という人でした。いろいろな試験場にも行きました。大正時代から化学肥料プラス動物性の肥料(昔は馬糞で今は牛糞)をずっとあげつづけている水田が日本に何カ所かあります。会津坂下に福島県農業試験場の会津支場があり、これが一番古かったと思います。



この田んぼの稲の根を調べに、助手の先生と私が派遣されました。出穂期と収穫期に2度ほど調査に行きました。根を調べるので、土ごと丸ごと取って根を見ます。化学肥料を長年やった田んぼの土はカチカチです。改めて唖然としました。また、青森県黒石市に青森県農業試験場があります。埼玉県鴻巣市の農業試験場にもあります。ここはレンゲ連用田もありました。これら3カ所の調査に行ったことがありました。収量は全然落ちません。



化学肥料と糞尿を何十年もやり続けた稲は、解体していてニカメイチュウを何度も見かけました。とにかく固くてカチカチです。しかし、収量は固さとは関係がない。なめると苦いです。味も違います。結局、雑草はこの冷たい乾いた、固い、苦い、死に損ないつつある地球表面に、まず芽を生やすことによって、固い土を柔らかくする。



そして、自らの根からはいろいろな物質が出ています。糖類、アミノ酸、ビタミン、各種の酸も出ています。いろいろな物質を植物の根から出して、そして、土壌微生物を養っています。土壌微生物はそのお返しとして、例えば、リン酸を吸収しやすい形で植物にお礼として差し上げる。

根粒菌もそうです。根粒菌は豆科植物の、根の中に根粒菌が食い込むので、豆科の植物から栄養分をいただいて、根粒菌は空中チッソを合成して、植物にチッソのお返しをしている。根粒菌の場合は根っこの中、蘭や松の根は外生菌根菌、根と菌が共生関係で根の一部になっています。根から物質が出るよりもっと確実に植物から養分をいただくシステムになっています。



とにかく、いろいろな物質を出すので、豊かな土壌微生物の世界が必然的に作られます。有機物がどんどん溜まっていきます。そうすると、保温力が増します。さらに、団粒構造が順次発達していくので、乾いた場所と湿った場所が併合してきます。これは実に劇的で、私が聞いた中で一番びっくりしたことは、北海道の経験です。春遅く、あるいは秋早く霜が降ります。霜が降りると、畑や田んぼや果樹園からは上昇気流が出ます。この話は有機・自然農法の畑でした。有機・自然の畑の地温は温かいので、霜が降りてくると畑からの上昇気流が立ち、霜を自分の畑には降ろさせないで、霜の害から防げたという経験があります。九州ではおそらく11月から12月だと思いますが、初雪が降ったときに、どっちの畑、どっちの田んぼが早く雪が溶けるかが勝負です。

オーガニックをやっている畑等々では、当然地温が温かいので、雪が降っても化学農法で冷やされた土地よりも早く溶けなければおかしいです。



(引用終わり)
〈転載終了〉
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「雑草と共生し、雑草に学ぶ」 川田農園

2014/08/14
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=292655

〈転載開始〉
通常、常識的に農業では雑草が生えると、農地が荒れると考えられ、休耕地であろうと隣接する田畑に影響を与えないように、必ず雑草の除去が行われる。



「雑草が農地を荒らす」原因としては、動物が侵入しやすくなったり、害虫を呼びやすくなるなど色々な要因が考えられ、確かに田畑を維持管理する上では

雑草は天敵であるかのように感じられる。



そのような中、「雑草と共生する」ことをコンセプトにした農地開拓を行い、「野菜の味が濃い」野菜を生産している川田農園という農園がある。



川田農園ブログ→リンク



この農園の経営者である川田修氏は、トラック運転手から、アトピーになってしまった子供達に安全な食材を供給する為に、農家に転身し、独学・自力でこの農園を開発した。

この農園で作られた自然の力あふれる野菜は、口コミで広がり、今や都内の高級レストラン等100件以上に直接契約で野菜を卸している。



「雑草が農地を荒らす」と言う常識を疑い、文字通り「未知」の世界を追求して切り開いた全く新しい農法。それは一方で恐らく人類の最も始原的な農法であるように思われる。

独学で可能性を切り開いたその追求力とバイタリティには驚かされるばかり。

このように「常識」を疑い、追求していかなれば、どのような分野でも可能性は開いていけないのだと感じさせられた。



以下、リンクより引用

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川田農園代表 川田修



1971年栃木県生まれ。高校を1年で中退し、18歳で結婚。

20代終わりまで運送業で生計を立てていた。

しかし、30歳の頃、子供がアトピー性皮膚炎を発症したことがきっかけで「農薬を使わない野菜を作ろう」と決意。仕事を辞め、夫婦で有機栽培で農業を始める。

農業経験ゼロから始めたが、最初は失敗の連続。

4ヶ月後の初収入は4000円、子供の靴下も買えないほどの貧乏生活だった。

そんな川田さんを勇気づけたのが創作料理「春秋」の料理長。野菜の味はもちろん直接配送する姿に共感し、ぼろぼろの野菜も引き取ってくれた。

その後、料理人のあいだで川田農園の野菜の噂が広がり、今では契約料理店が100店舗以上にもなった。

川田農園のこだわりは、耕作放棄地を使った広大な耕作地で自家配合の天然肥料を使い、年間180種類の野菜を有機栽培で作ること。

また朝収穫した野菜をその日のうちに首都圏の料理店まで配送をすること。

一分でも早く相手に届けて、美味しいうちに使ってもらいたいと創業当時から続けている。

川田農園と契約をするには、基本的には使用している料理人の紹介のみ。

また、契約前と年一回は畑の手伝いをしてもらうことがきまり。

「野菜作りの大変さを分かった上で野菜を大事に使ってほしい」という川田農園と料理人との間の信頼関係を大切にしている。

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以下、リンクより引用

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ソロモン流 8月25日放送で紹介していた茨城県益子町の 川田農園 川田修さん



こちらの川田さんも 草や虫を敵とせず かえって助けてもらいながら

できるだけ自然の営みの中で 育てていらっしゃる方でした



30歳までトラック運転手だった 農業経験ゼロの川田さんは、娘さんのアトピーを きっかけに 「食」 の大切さを感じ、独学で農業を始めました





番組の後半部分



代々続いている農家の皆さんに向けて川田さんが 有機農業の講座をしている映像がありました



質問コーナーで



本当に雑草も抜かないのですか?



雑草も抜きません



例えば ズッキーニは ある時期にアブラムシが大量につきます

雑草が近くに生えいると、そこに てんとう虫などが飛んできます

そのてんとう虫が アブラムシを食べてくれます



雑草も無駄ではないんです



という回答だったかなうろ覚えです(笑)





講座を終えた農家の方の感想で、野菜に薬を使わないで済むのならやってみたいです!ということでした



(中略)



他の場面でも

生えまくっている雑草(笑) を見て 

次に植える作物の土づくりのヒントにするとのことでした



雑草の色が緑が濃ければ その部分は肥料が足りている

色が薄い緑色であれば その部分は肥料が足りていないから肥料を多目に撒く判断をするそうです



それも独学!!!



なぜ?うまく育たないんだろう?

どうしたら?いいんだろう?



と考え辿り着いたそうです





アブラムシが大量に発生して大変なことになっていると連絡があり、何をするのかと思ったら



ただひたすら・・・

そーっとそーっと アブラムシがついている雑草を抜いてハウスの外に捨てる



それを繰り返す



自然の虫たちにも 半分食わしてやるから半分はおれたちの取り分にくれ!(野菜を)ってことだねと





自然と共生ですね



(引用終わり)
〈転載終了〉
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藻(微生物)の力を利用した”儲かる(?)自然農法” 岩澤農法

2014/08/14
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=292775

〈転載開始〉
雑草類の生育を是とする「自然農法」

自然の摂理に則った農法であるが、一方で管理が大変で”儲からない”現実もある。



儲かる自然農法は存在し得ないか。



以下の引用で紹介されている「岩澤農法」は”儲かる自然農法”として十分な可能性があると思われる。



以下、リンクより引用

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1.すべては<福岡正信>から始まった

今から約26年前、私は「福岡正信氏」(伊予市)の自然農法を、京都大学農学部教授・坂本慶一氏のエッセー(京都新聞'73.11.10)で知った。

その農法とは:『無耕起・無肥料・無除草・無農薬・無剪定』とまさに「無」の一語につきる驚くべき内容であった。しかも通常農法の2倍ほどの収穫がある、という。ではお百姓さん達の今までの苦労は何だ!?、大学で教える「農学」とは一体何だ!?、人間の知性の結晶であるはずの「科学」とは一体何だ!?。根底的な疑問に圧倒された私(当時学生)は、彼の農法を学ぶため1カ月ほど伊予市に滞在した。その頃から、彼の思想は“自然派活動家”達のバイブルとなる。



(中略)



2.<福岡農法>の「欠点」

しかし私が伊予市で学んだこと、さらにその後多くの「福岡農法の実践家」達の報告から学んだ事は、次のような福岡農法の「欠点」である:(ちなみに私も実践したかったが、私には田畑がない...(^^;)



a)収穫量が不安定

-> 通常農法の2倍の収穫がとれるかと思うと、半分のときもある。

b)作業時間が長い

-> 機械も使わないので、けっこう「手間」がかかる。



そこでいろいろな「改良」が試みられてきました。その一例は、今年の99年1月24日にテレビ朝日系で放送された桜井市・川口氏の自然農である。

この放送の面白いことは、川口氏と隣接して、有機農法の東氏、通常農法の吉岡氏、の水田があり、その三者の比較をしたことだ:





川口氏(自然農法)-> 不耕起・無肥料・無農薬・初期のみ人手で草刈り.

東 氏(有機農法)-> 機械で耕す・有機肥料・無農薬・機械による除草.

吉岡氏(通常農法)-> 通常の農薬・化学肥料による農法でもちろん耕す.



(1反当りの比較) 川口氏    東氏    吉岡氏

(自然農) (有機農)  (通常農)

1)作業時間    138時間   40時間    24時間

2)収 穫 量    7俵    8俵      8俵

3)売価/俵   \ 20,000   \ 20,000   \ 14,000

4)経  費   \ 1,000   \ 56,800   \ 15,000

5)収  支   \139,000   \103,200   \102,000



ここで川口氏は、福岡農法の欠点a)を克服して、毎年安定した収穫量を得ることができている。しかも自然農による米は台風冷害や病気などに極めて強いから、通常の現代農法よりも収穫が安定している、と言える。

しかし、福岡農法の欠点b)は解決されていない。通常農法の吉岡氏がテレビのレポーターに言った:「川口さんのやり方ではトシをとったらできないよ・・」

確かに、川口方式の自然農法は、時間が現代農法の5倍以上かかるので、いくら自然農法が良いといっても、現代の経済社会には残念ながら現実的でない。

そして結局は通常、少なくとも1回は除草剤を散布する方法がとられる。ただしこれでも市場では立派に「無農薬・有機栽培」として販売されているが..。(ひどい場合には、通常農法の農薬タップリの作物が「無農薬・有機栽培」として売られるケースも多い)



3.欠点をついに克服した<岩澤農法>

そして、ついに福岡農法の欠点を克服して、あらゆる意味で現代農法を凌駕する自然農法が現れたのである!。私はこの事実を伝えるのに強い興奮を抑えることができない。日本不耕起栽培普及会(千葉市)の会長・岩澤信夫氏が指導する「自然耕のコメ」農法である。彼も福岡正信の大きな影響を受けて、その農法に改良を重ねてきた一人である。私は「サヤミドロ自然農法」と呼んでいる。まず先程の比較表と対比させてみよう。



(1反当りの比較)   岩澤農法

(自然耕)

1)作業時間      15時間   通常農法の6割以下

(機械も積極的に使用)

2)収 穫 量      8~15俵   平均12俵といった所

(東北等は多収穫可能)

3)~5)   現在試算を依頼中



もちろん完全に無農薬!!・完全に無化学肥料!!・無耕起・無除草である。

除草は不要どころか、この農法では「サヤミドロ」という藻の一種の雑草を、逆に絶対に必要としており、これ無くしてこの農法は実現しない。雑草必要農法とでも言うべきで、サヤミドロは米の「共生植物」=仲良しさんなのである。



ちなみに収穫量だけでいうと、九州の日本バイオという会社がバイテクを用いて反当たり27俵という驚異的収穫を得ているが、試験段階である。

岩澤農法の田圃では、ドジョウやメダカ、タニシ等で満ちあふれ、アキアカネやトンボ、ホタルが飛び交い、冬には雁が4万羽!(宮城県田尻町)もこの自然耕の田圃をめがけて飛来した(これには雁の専門家も驚いて、今月の5月コスタリカで開催されたラムサール国際会議にて発表)。



この農法の実践農家は現在全国で約千軒、まだまだ少ない。ただし今年からは、滋賀県の湖北町小倉地区が「琵琶湖をきれいに」の合い言葉で、この自然耕の農法に全面的に切り替えていこうと試験栽培を開始するなど、飛躍的増加が期待されている。



4.<岩澤式・自然耕のコメ>の概要

1)不耕起

農「耕」が始まってから約1万年と言われる。だとしたら人類は長い間とんだ思い違いをしてきたことになる。大学でも、農業試験場でも、「耕す」ことが大前提として研究が進められてきた。

では<何故、不耕起栽培の方が良いか?>



「有毒ガスが発生しないので根腐れしない」

田植え後に水をはった時、耕した田では有機物が水底下の土中で分解してメタンガス等の有害ガスを発生(プクプクと底から泡がでるのを見た人もいるだろう)して根腐れの原因となるが、不耕田にはそれが無い。メタンガスは二酸化炭素の20倍近い地球温暖化の要因となっている。(具体的数字として、日本におけるメタンガス放出の24%は田圃からであり、1反当たり65Kgであるが、不耕起農法なら5Kgと十分の1以下)



「根が野生化して太くて強くなる」

不耕田の土はとても固い(踏んでも足が入らない)ため、田植えされた苗は簡単には根を土中に伸ばせない。耕された柔らかい土では考えられない。大きな負荷を与えられた“やつら”は、生きるためにエチレンというホルモンを大量分泌させて根を太くて強くするのである。つまり稲の根が逆境のため“野生化”して、通常の稲と比べて体積比で10倍以上となる。ちなみに土が固いことはモグラやヒルを発生させ難くする。



「土地の酸化還元電位を還元側にする」

耕転することは酸素を土中に入れることである。今までは酸素は多いほど良いと信じられてきた。しかし最新の医学の研究でも、「病気の85%の真因は活性酸素にある」とか、「酸素は本来、生命進化上での考察からも猛毒として作用していた」(NHK特別番組等)等が明らかになったことで、酸素を土中に入れることは、酸化還元電位を酸化側に傾けると考えられるので、好ましくないはずである。人間も作物(植物)も、生命という観点から考えれば、その健康管理も共通しているはずである。今後の農学者の研究が待たれるところである。



農業経営という観点からのメリットを述べると



「労働力の4割以上を削減できる」

耕さないのであるから、当然に「田起こし」や「代かき」が不要なので、それだけで通常農法の労働力の4割が削減できる。



「省エネ・低コスト化を実現」

農業機械でいちばん高価な機械=トラクター等が不要となる。根が不耕起という逆境に克服し、野生化してかえって健康に成長するのは興味深い事実である。アマちゃんに育てる(耕す)と結局は脆弱となるのは人間も同じである。森の巨木を見よ!、誰がその土を耕しているのか?平成5年の大冷害による「米騒動」の際、不耕起栽培の稲はほとんど被害を受けず、収穫も十分にあったことから、それまでは冷淡だった国も一転して不耕起栽培の見直しに重い腰を上げたらしい。



2)苗作り

しかし固い土に対抗する逞しい稲を作るためには、人間でいえば乳幼児期にあたる苗作りが大切である。従来の稲作では温室で育てた“稚苗”を植えるが、自然耕では低温の外気で育てた“成苗”を使うしかも足で踏んだりして刺激を与えて“特訓”する。こうして強い苗を育てるからこそ、固い土にしっかりと根を張り、雑草にも負けないのである。



3)独自開発の田植機

不耕田は足が入らないほど固い。しかも草だらけである。そんなところでは通常の田植機では田植えができない。そこで、固い土の一部をカットして植苗する特殊カッター付き田植機が考案開発された。いくら自然農法が良いといっても、手間ばかりかかれば現代のニーズに適合しない。福岡農法の欠点b)を克服する大きなツールである。



4)鯉の放流

稲の共生植物=サヤミドロが繁茂するまで、除草の目的で鯉を田圃に放流する。



5)サヤミドロを基盤とする生態系

土を耕さないから残った根は土中で無数の根穴を作る。このため、土はスポンジ状の自然に耕した(自然耕の)状態に変わる。また同じく残った昨年度の稲わらは水中で分解(土中で分解しないから有害ガスが発生しないのでしたね!)され、それを養分として、サヤミドロと呼ばれる藻が大量に(ほんと大量に!)発生するのである(ちなみに、一般の田圃に発生する藻にアオミドロがあるが、これは水面に繁茂して日射を遮るので害がある。反対に、サヤミドロは水底に繁茂するのが大きく違う)。そして、サヤミドロは水中に多量の酸素を放出する。そのために、田圃の水の溶存酸素量は多く(先述の土中酸素量でないところがミソ)、クリーンな水作りに寄与してメタンガスが発生しない。植物性プランクトンが発生し、これをエサとする動物性プランクトンが増殖する。やがてトンボやドジョウ、タニシ、ホタル、ザリガニなどのさまざまな小動物が大量に(ほんとに大量に!)生息するようになる。こうして生まれた食物連鎖の輪から、生物の排泄物・死骸が、微生物に分解され、そのまま膨大で天然の肥料となるのである。もちろん害虫も発生するが、その天敵となるアメンボウやタガメ、クモなどの生物も大量発生する。つまり「農薬・化学肥料を使わない」のではなくて、農薬・化学肥料を使ったら絶対に困る自然生態系ができあがって稲の生育をサポートするのである。



6)水の管理

ある時期、稲穂をたくさん実らせる目的で、田圃の水をタップリ供給する。また通常農法と違って、収穫まで水を張ったままである。こうしてできあがった稲は、米の粒が普通の稲作より20%も大きくコメ1粒1粒もずっしり重い。



7)コメの味

肉質が緻密な自然耕のコメは、炊きたてはもちろん、おにぎりなどにして一晩置いても、弾力や風味はあまり損なわれないようだ。これは表面にミネラルやアミノ酸を多く含む「サビオ層」と呼ばれる層が従来農法のコメより厚く発達して保水の役割を果たしているためだという。



8)独自の流通ネットワークの整備

以上見てきたように、自然耕のコメは“良いことづくめ”である。

しかし、いくら良い、と分かっていても、現代社会において、単純に言ってしまえば、「儲からなくては従来の現代農法から切り替える訳にはいかない」、と言うのが農家の本音であった。そしてついに、福岡農法の欠点を克服した“儲かる自然農法”の岩澤農法が出現したのである。だが、つい数年前までは、“規制の壁”という障壁がまだ存在していた。

数年前、コメの自由化が施行されたおかげで(政府もたまには良い事をしたものだとつくづく思う)、やっと良いことづくめの「自然耕のコメ」が流通するようになった。いくら良いものでも、売れなくては普及しないですからね?



(引用終わり)
〈転載終了〉
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バターナッツカボチャを縦に切ってみました!

2014/08/12
小島くんの野菜教室さんのサイトより
http://kojimayasai.blog.fc2.com/blog-entry-1517.html

〈転載開始〉
バターナッツカボチャは、2種類ありますが、今日お見せするのは、ひょうたんの形をしたカボチャです。日本のタキイ種苗が種を販売しています。いくつかをすでに収穫済みですが、どんな中身になっているかチェックするために、一番小さなカボチャを縦に切ってみました。写真がそれです。

カボチャがひょうたんの形をしている場合は、下の膨らんだ部分に種が集中していて、味も種のある下のほうがよいとのことです。切った姿は美しく、きれいな橙色をしています。種は下のほうに集中していますね。バターナッツカボチャをよく知っている方から、上半分は、柿のようだと教えていただいていましたが、ほんとうに柿のようです。切り口からよい香りがして、薄く切って味を確かめると、柿のような食感とお味です。そのまま食べても、サラダにしてもよさそうです。下のほうはポタージュにして食べようかな?



〈転載終了〉
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全商品に原料原産国 日本マクドナルドが公開

2014/08/12
日本農業新聞 e農ネットさんのサイトより
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=29037

〈転載開始〉
仕入れ先の中国の食品企業が消費期限切れの鶏肉を混入させた問題で日本マクドナルドは29日、ドリンク類を除く全商品の原材料の最終加工国と主要原料原産国を公開した。同時に中国やタイの製造企業への監査強化と輸入時の検査強化も打ち出した。中国で起きた食品事故に対する消費者の不安が、大手外食チェーンの情報公開につながった形だ。



 公表したのは、60種類以上に及ぶ商品別の原材料、最終加工国、主要原料、主要原料原産国。今後も続けていく。これまでは牛・豚・鶏肉や卵といった原材料別に公開していた。一覧は同社のホームページで見ることができる。肉類の原産国は全て国外で、タマネギやレタスといった生鮮品でも輸入割合は高かった。



 工場への監査では、中国から輸入するチキン以外の商品について、8月3日の週に中国の1社に対して品質管理担当者による臨時追加検査を行う。タイのチキン製品を製造する2社も同様に行う。3社には、8月以降も毎月、日本マクドナルド社か輸入業者の品質管理担当者が現地を訪問し確認する。輸入時の検査強化では、チキン製品とデザート類で5項目について日本に輸入された時点で輸入商社が検査する。



 食の安全・安心財団の中村啓一事務局長は、「できる限りの情報開示は必要。ただ、公表したから安全とは言えない」と指摘する。


〈転載終了〉
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『農業革命;未知なる乳酸菌』シリーズ-2 ~食に関する乳酸菌~

2014/08/12
新しい「農」のかたちさんのサイトより
http://blog.new-agriculture.com/blog/2014/07/1832.html

〈転載開始〉

みなさんこんにちは。

『農業革命;未知なる乳酸菌』シリーズの第二回目です。

今回は、食に関する乳酸菌の効果について(「るいネット」から)紹介していこうと思います。

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00乳酸菌は現代の潮流に応える突破口      

昨今では、医療に対する不信感などから、自分たちの身は自分たちで守るという潮流が強まってきています。

乳酸菌が含まれた食材は、古くから様々な地方で食されており、ある地域では医者いらずとも言われているほど重宝されたものでした。

ここでは、①乳酸菌がなぜ健康と密接に関係しているのか、②日本人と乳酸菌の関係性、③乳酸菌の育て方について見ていこうと思います。

 

01腸と人の密接な関係 



乳酸菌が古くから健康食として食べられてきていることはわかりますが、

なぜ人体の健康につながるのでしょうか。

まずは乳酸菌が働く場所である腸の仕組みと乳酸菌の関係から見ていこうと思います。

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栄養成分の分解・消化・吸収と「腸内細菌」

私たちが生きていく為には、毎日、食事という形で、様々な栄養素、水分を摂ることが必要です。非常に当たり前のことですが、どんなにおいしくて体に良い食べ物や、有効成分の多い健康食品を摂ったとしても、その成分が腸(微絨毛・栄養吸収細胞)で分解・消化・吸収されなければ、せっかくの良い成分も腸内を素通りするだけの「物質=糞便」で終わってしまいます。

「腸内細菌叢」のバランスが悪く、有用菌(善玉菌=乳酸菌)が少なかったり、腸内細菌が元気でない人は、全ての成分を低分子に分解しきれずに、たくさんの良い成分をそのまま糞便として送り出してしまっているのです。

口から摂った食べ物などの栄養素を100%活かすためには、

◎つねに「腸内環境」を整えて、

◎「腸内細菌叢」のバランスを保ち、

◎きちんと微絨毛から栄養素や成分が吸収されるようにする

ことが、生きていく上での基本中の基本なのです。

脳と腸(1)

赤ちゃんが、なんでも口に入れたがる理由

赤ちゃんは、お母さんの胎内では無菌状態、免疫ゼロで過ごします。しかし外界に出ると、インフルエンザ菌やさまざまな悪い菌がたくさんいるため、対抗できる体を作らなければなりません。そこで、「ちょいワル菌」を体内に取り込むのです。

ですから生まれてすぐ、おっぱいも哺乳瓶も消毒して無菌室のような部屋に入れてしまうと、赤ちゃんの腸はきちんと発達しません。

動物はまず腸を大事にし、腸を発達させます。具体的にいえば、腸内細菌を増やすために、生まれたらすぐに土をなめるのです。たとえばパンダ、笹を消化する酵素を自分では持っていません。笹を消化する酵素は、腸内細菌が持っているのです。つまり腸内細菌がいないと、我々は生きられないのです。

 

いかがでしょうか?人体がいかに腸の環境と密接に関係しているかがおわかりいただけたでしょうか。人の健康状態に大きな影響力を持つものが腸内細菌。次はその腸内細菌である乳酸菌と日本人の関わりについて見ていこうと思います。

 

02日本人と乳酸菌   

昔から日本では、乳酸食品を食してきました。漬け物や日本酒がその代表的な食品ですが、このような乳酸食品がなぜ日本に定着したのでしょうか。また、その乳酸菌の効果とはどのようなものなのでしょうか。

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【コラム☆感謝の杜】『お漬け物と菌のおいしい関係』 サプリ不要☆ミネラルもビタミンも乳酸菌も「お漬け物」から頂きます!

私たち日本人の食生活になくてはならないこの「お漬け物」。なんとさかのぼれば縄文時代から食べられているのです

漬け床を微生物の力で発酵させ、更に生きた菌の中に野菜を漬け込むという発想は、日本人の知恵の深さを実によく示しています。これは日本の気候風土を基盤にした微細菌の繁殖環境、そして穀物中心(お米、大豆、稗、粟、麦など)の日本人の食習慣と深く関係しているようです。

漬け物から入った乳酸菌の一部は腸に到達し、そこで活発に増殖します。そのため腸内は、体に良い乳酸菌で占められるようになり、腐敗菌や異常発酵菌などが腸に進入しても、その繁殖を抑える事ができるのです。

そのうえ、有益な乳酸菌が腸内で多くなると、彼らはそこで多種のビタミンを合成してくれるから、日本人はこれを腸から吸収し、体の働きのために役立てたのでした。

乳酸菌には植物性と動物性がある!

■日本食は植物性乳酸菌の宝庫

伝統的な日本食である漬け物や味噌などの調味料。実は、これらの発酵食品こそ、「植物性乳酸菌」の宝庫なのだ。

日本は世界一の漬け物大国といわれ、昔からさまざまな種類の漬け物を食べてきた。なかでも日本特有の「ぬか漬け(ぬか味噌漬け)」の”ぬか”には、植物性乳酸菌が実にたくさん含まれている。乳酸菌や酵母のバランスがよいぬか床からは野菜に栄養がたっぷりしみわたり、酸味や風味もほどよく仕上がるのだ。

日本の地理的な気候風土が、発酵という加工方法を生み出し、漬け物などの乳酸菌食品が日本の食として定着した事がわかります。

最後に、乳酸菌をつくる育てることに注目していこうと思います。自給自足の志向が増えてきている中で、自ら食する物を自らゼロスタートでつくる事ができる乳酸菌は、皆さんの期待に応えるものとなるのではないでしょうか?

 

03乳酸菌を育てる   

最近、自分で培養する人も増えてきている乳酸菌。ここではいくつかの事例を記載します。

20060822

米のとぎ汁乳酸菌を間違いなく作る方法

新鮮な米の一番とぎ汁は,粗塩をひとつまみ加えてペットボトルに入れたあと,冷暗所ではなく,明るくて暖かな場所において,一日一回ぐらいボトルを軽く振って攪拌して下さい.4~5日後,口にふくんでみて甘酸っぱい味と匂いがしたら成功です.

米のとぎ汁を発酵させる時,これからは必ず粗塩を入れるようにしましょう!塩は,海のなかで発生した地球上の生命体にとって必須のミネラルだ.生命現象は必ず細胞のなかで進行する.この細胞,とりわけ細胞膜は塩がないと形成されない.塩がないと細胞分裂も発生しないのだ.

乳酸菌の作り方を全て公開の「乳酸菌普及協会」01

蓬(ヨモギ)乳酸菌の作り方 リンク

まずは、ヨモギの葉を採取に行きます。

1.採取時間ですが、日の出時間を挟んで各1時間、合計2時間の中で摘んだ葉っぱを使います。この時間に限定しているのは、この時間帯が葉っぱに乳酸菌が1日のうちで最大数存在しているからです。

この時間帯を過ぎてしまうと、乳酸菌が減って光合成細菌が増えてくるので乳酸菌を培養するので、乳酸菌が最大になる時間帯で採取します。

2.摘んだヨモギの葉は、出来るだけ早く漬物に仕込みます。漬物樽と重石を用意し、内側にビニールの袋をセットしその中に漬け込みます。10キロの葉に、5キロの糖蜜と1キロの塩を振りかけ、ビニール袋の口を閉じ密封したら、その上に重石を乗せます。

3.数日して漬け汁が上がってきたら漬け上がりです。重石を外してそのまま保管してください。

古くから日本の食と密接に関係し、人体の健康状態に大きく影響する乳酸菌。また、自ら培養することもできる乳酸菌は、自分の身は自分で守るという現代の潮流の突破口として有効な切り口となるのではないでしょうか。今後も乳酸菌に関して農業の視点などから、実験等を通して追求を深めていこうと思っています。

 

―――――――以下、その他参考となる投稿リンクを添付します。――――――

タイトルをクリックして読んでみてください。

遊牧という生産様式~モンゴル遊牧民族の食生活~

ぬか漬けのすすめ ~栄養と酵素、そして善玉菌がたっぷりな伝統食~

腸の内部(腸管)には、“莫大な数の腸管常在菌が生息する複雑膨大な生態系”がある

ヨーグルトでインフルエンザ予防~腸内のナチュラルキラー細胞活性化で感染率100分の1(佐賀県有田町)

べることやめるには、腸の菌を育ててから

食事を変えれば腸内細菌の種類はたった一日で変化する

ヨーグルトを食べないで、簡単にビフィズス菌を増やす方法 2/2

食と日本人の知恵シリーズ2 『漬け物と菌のおいしい関係』~サプリ不要☆ミネラルもビタミンも乳酸菌も「お漬け物」から頂きます!

乳酸菌は生菌である必要があるのか

ヨーグルトで歯磨きの時代到来!『★虫歯・歯周病を減らす口内乳酸菌☆』

〈転載終了〉
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「農薬類は微量・低濃度でも安全とはいえない」2/2

2014/08/12
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=289513

〈転載開始〉
引き続き、リベラル21「農薬類は微量・低濃度でも安全とはいえない」リンクより転載です。

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◆ADI(1日摂取許容量)は問題だらけ

 しかし、そのADIは問題だらけの代物だ。

ADIは、動物を使った慢性毒性試験から「無毒性量」(これ以下なら健康への悪影響はない量)出し、それを安全係数(100)で割って算出される。しかし、動物実験ではヒトで問題になる微妙な神経障害などはつかめない。また安全係数の100には何の科学的根拠もない。さらに、一つの作物には複数の農薬が使われるのが普通だが、それらを一度に摂取したときの「複合毒性」は調べられていない。



 そもそも「無毒性量より微量なら健康にはまったく影響しない」という前提自体が時代遅れである。近年の研究によって農薬類には(無毒性量以下でも毒性を発揮する)「低用量作用(影響)」があることが明らかになっているからだ。



たとえば、ごく微量の摂取でホルモンを攪乱する物質(いわゆる環境ホルモン)があるし、胎児や乳幼児の脳神経系の発達を阻害する農薬類も明らかになっている(注3)。



そうした研究を検討した欧州食品安全機関(EFSA、欧州連合=EU=のリスク評価機関、日本の食品安全委員会に当たる)は、アセタミプリドとイミダクロプリド(商品名は「アドマイヤー」など)いう二つのネオニコ系農薬について発達神経毒性をもつ可能性を認めた。そして、現行の許容基準では安全性が十分でないとし、ADIなどの引き下げを勧告している。昨年12月のことだ。



◆食べるより吸う方が危険

ここまで食品を中心に述べてきたが、農薬類は害虫用殺虫剤や防虫剤、ペットのノミ取り、シロアリ駆除剤など、身の周りにあふれる多種多様な製品に含まれており、環境中に放出されたその成分を私たちは知らぬ間に吸い込んでいる。

日本では食品からの摂取ばかり問題にされるが、実は吸う方が食べるよりずっと危険なのだ。それは、ヒトが1日に食べる食物は約1キログラム(水は約2キログラム=約2リットル)だが、空気は約20キログラム(15立方メートル)も吸い込んでいることから理解できるだろう。しかも、食べる場合は肝臓などである程度解毒されるが、口や鼻から吸い込むと成分が肺に行き、そこから直接血液に入って全身に回るのだ。



◆「発達障害」急増の原因の可能性

いまアメリカや日本で「発達障害」の子どもたちが増えており、日本では小中学生の約1割が軽度の発達障害だと推定する専門家もいるほどだ(注4)。なぜ急増しているのか。農薬類の低濃度での曝露(体内に取り込むこと)が原因であることを示唆する研究が、いくつも発表されている。

たとえば、アメリカの普通の家庭で暮らす8~15歳の子どもを対象にしたハーバード大学チームの研究(2010年)では、有機リン系農薬の代謝物の尿中濃度が平均以上の高さだった子どもは、発達障害の一つである「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」になる割合が、代謝物が検出されなかった子どもの約2倍だった。有機リン系農薬は「農作物中の残留農薬」や「家庭で使用される殺虫剤」に含まれているとみられている。



 これを含む数多くの研究を踏まえ、アメリカ小児科学会(AAP)は2012年に「子どもが農薬に曝露されることは可能な限り制限されるべきである」という声明を発表している。

私たちは、農薬類の毒性にもっと敏感にならなければならない。とりわけ乳幼児や妊娠中の女性がいる家庭は、十分な注意が必要だ。

(以上のような実態を、環境の変化に敏感な生きものであるミツバチの助けも借りて詳しく解説したのが、筆者の『ミツバチ大量死は警告する』=集英社新書、2013年12月発行=です。ご参照ください)。



注3 日本の農薬の安全性審査では、発達神経毒性、発達免疫毒性、ホルモン攪乱毒性などに関する試験は義務づけられていない。



注4 発達障害とは、子どもの発達途上で、特定の領域に限って社会的適応が困難になる症状。他人の気持ちを読むことができず、人との付き合いがうまくいかない「広汎性発達障害」、知的水準が低いわけではないのに読み・書き・計算などができない「学習障害」、じっとしていられず、衝動的に行動してしまう「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」などがある。



 ==================================================以上転載
〈転載終了〉
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「農薬類は微量・低濃度でも安全とはいえない」1/2

2014/08/12
るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=289512

〈転載開始〉
残留農薬の危険性を警告する記事を紹介します。



政府の定める「残留農薬基準」は、『よほどのことがない限り残留基準違反は起こらない、メーカーと農薬使用者にとってまことに都合のよい決め方』で定められた基準値で、いまアメリカや日本で急増する子どもたちの「発達障害」の原因の可能性もある。



と記事は警告しています。



以下、リベラル21「農薬類は微量・低濃度でも安全とはいえない」リンクより転載です。

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岡田幹治(フリーライター)



 アクリフーズ(現マルハニチロ)群馬工場で製造された冷凍食品の農薬混入事件が発覚したのは昨年末。それから容疑者が逮捕された今年1月末にかけて、さまざまな視点から大量の報道が行われたが、どのメディアも報じなかった重要な事実がある。農薬をはじめとする有害化学物質(以下、農薬類と略す)は、政府が安全と保証している量や濃度以下でも決して安全とはいえないことだ。



この事件では冷凍食品から最大で1万5000ppm(1.5%)ものマラチオン(有機リン系農薬、商品名は「マラソン」など)が検出された。このような超高濃度汚染は、犯罪でもなければ起こりえない。しかし、普通に流通し、私たちが口にしている食品などにも危険は潜んでいる。



◆ボトル飲料を毎日1リットル近く飲み続けたら――

まず政府の定めた「残留農薬基準」(ここまでなら農薬が作物中に残っていても安全とされる濃度で、作物別に定められている)には相当に危険なものがある。



たとえばアセタミプリド(ネオニコチノイド系農薬、商品名は「モスピラン」など)のブドウへの残留基準は5ppmだが、これは体重が15キログラムの子どもが1日に300グラム(一房の半分強)食べると、急性中毒を起こす可能性がある濃度だ(注1)。



また茶葉への残留基準は、クロチアニジン(ネオニコチノイド系農薬、商品名は「ダントツ」など)が50ppm、アセタミプリドが30ppmと、欧米の基準よりはるかに高く設定されている。その影響だろう。ボトルの茶飲料(残留基準は未設定)を約3か月、毎日1リットルほど飲み続け、さらにモモとナシを食べたら、突然めまいが起き、発熱、腹痛、頭痛、胸痛などに苦しめられた30歳代の女性の症例がある。



女性の尿からネオニコチノイド系農薬の代謝物(その農薬が体内で変化したもの)が検出されたため、医師は同農薬の亜急性食中毒と診断。解毒剤を処方し、茶飲料と果物の摂取をやめるよう指導したところ、快方に向かった。



◆使う側の都合で決められる「残留農薬基準」

 なぜ、このように高い基準値になるのか。農薬メーカーによる残留試験で得られた残留値のうち、もっとも高い値の約2倍(1.5~3倍)を残留基準にしているからだ。こう定めれば、よほどのことがない限り残留基準違反は起こらない。メーカーと農薬使用者にとってまことに都合のよい決め方である。



そして政府は、このように残留基準を定めても、その農薬の総残留量が、慢性毒性の指標であるADI(1日摂取許容量=注2)に日本人の平均体重(約53キログラム)をかけて算出した「摂取許容量」の80%以下になるようにしているので、安全上の問題はないと説明している。



注1 日本ではアセタミプリドのARfD(1日にこれ以上摂取すると急性中毒を起こす可能性がある量、急性中毒基準量=急性参照用量と訳されているのは誤訳)が未設定なので、EUのARfD(体重1キログラム当たり1日0.8ミリグラム)を使って計算した。日本の1~6歳の子どもの平均体重は約16キログラム。



注2 ADIは、生涯にわたって毎日摂取しても健康に悪影響はないと推定される量。



 ====================================================つづく
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いったいどれだけ食べれば満足なの? 各国の家庭に1週間に必要な食料を見せてもらったら……

2014/08/12
ETHICAL FASHION JAPANさんのサイトより
http://www.ethicalfashionjapan.com/2014/07/much-enough-international-comparison/

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あなたは1週間、どのくらいの食べ物があれば十分ですか? 大量生産によって、日々膨大な量の食べ物が日々作られ、売られています。この動画は、飽食すさまじいといわれるアメリカの、リアルな飽食事情を探るVTR。いったいアメリカ人は、どのくらい食べ過ぎ・捨て過ぎなのか? そこで、アメリカの家庭と、他の国の家庭で、1週間に消費する食料の量を写真で比較してみました。

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アメリカのいち家庭が、1日平均的に摂取するカロリー量は3453kcal。この写真の家庭では、1週間の食費は341.98ドル。他の国の家庭と比較して、加工食品の量も目立って多いです。

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このエクアドルのある家庭では、1週間の食費は31.55ドル。

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チャドのこの家庭では、1週間の食費は1.23ドル(685CFAフラン)。

アメリカにある高校。ビュッフェスタイルの食堂では、日々学生たちが、好きなだけ取っては、食べきれなかった食べ物をどんどん捨てています。

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「なんで残しちゃったの?」と尋ねると、「最初選ぶときはたくさん食べなきゃ! って思ったんだけど、全部食べられなかったんだよね」。

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洗い場で見ていても、日々ほとんど食べられていないプレートがたくさん見られるそう。それにしても、ほとんど食べていない……じゃあ、なんで取るんでしょう……。

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VTRではその後、アメリカでは食料のためにどれほどのエネルギーが消費されているか、どれほどの量が捨てられているか、そしてそのリスクなども紹介しています。「世界にはご飯を食べられない人がいる」は、途上国に限った話ではないーー自国・アメリカ内にも、貧困ゆえに満足に食べられない人がどのくらいいるかも説明しています。

日本も似たような状況。コンビニやスーパーで簡単に食べ物が手に入りますが、そのぶん大量に食べ物が捨てられています。食べないのに作る・売る。食べたくても食べられない。そんな、アンバランスな状況が生まれています。

あなたにとって、1週間の間に本当に必要な食べ物の量はどのくらいですか?

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12 Vintage Pictures of Farm Stands

2014/08/10
Modern Farmerさんのサイトより
http://modernfarmer.com/2014/07/12-vintage-pictures-farm-stands/

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Farm stands dot country roads from California orchards to New Jersey Cornfields. To get ready for those summer drives and long cookouts we looked through the Library of Congress for the best pictures of vintage farm stands.
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A cider and apple stand on the Lee Highway, Shenandoah National Park, Virginia, ca. 1935.
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Pumpkins and turnips near Berlin, Connecticut, ca. 1939.
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Strawberry roadside stand, near Madison, Wisconsin, ca. 1937.
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Homemade jelly displayed at roadside stand near Northampton, Massachusetts, ca. 1939.
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Uptown fruit market at the Riverbend, New Orleans, Louisiana, ca. 1980.
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Vegetable stand, Rice County, Minnesota, ca. 1939.
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Onions at market near Greenfield, Massachusetts, ca. 1939.
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Fall fruits and vegetables at roadside stand near Greenfield, Massachusetts, ca. 1939.
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McIntosh apples displayed at roadside stand near Berlin, Connecticut, ca. 1939.
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Porterville, California. Vegetable stand, ca. 1942.
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Roadside stand near Birmingham, Alabama, ca. 1936.
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Making a purchase at farmer’s roadside stand, Eau Clair County, Wisconsin, ca. 1939.

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ミツバチの大量死 殺虫剤の可能性大

2014/08/10
農政・農協ニュース | JAcom 農業協同組合新聞さんのサイトより
http://www.jacom.or.jp/news/2014/07/news140724-24978.php

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 農研機構と農業環境技術研究所(農環研)は、北日本の水田地帯で夏に発生するミツバチの斃死(へい死、※)について、斑点米カメムシ類防除剤が影響を及ぼした可能性が高いとの調査結果を公表した。7月18日に発表。


ミツバチのへい死 調査は平成24年7月20日から8月19日の約1カ月間、北日本のとある水田地帯で、水田から半径50m〜2kmまでの範囲にある8蜂場、計415個のミツバチの巣箱を調査した。
 その結果、8場中5場で、計24回の斃死(100匹以上死んだ場合を1回とカウント)が発生。斃死したミツバチはすべて成虫で、巣外で活動する外勤蜂だけでなく、巣内で掃除、育児、営巣などを行う内勤蜂にも被害が出ており、群全体が何らかの被害を受けていた。発生時期は、イネの開花とほぼ同じ時期に集中していた。
 ミツバチの死虫から殺虫剤濃度を調べたところ、ネオニコチノイド系のクロチアニジン、ジノテフラン、フェニルピラゾール系のエチプロール、ピレスロイド系のエトフェンプロックス、有機リン系のフェントエートが検出された。これらはすべて、イネの開花時期にあわせて散布される斑点米カメムシ類防除剤の有効成分である。一方、斃死したミツバチ群から病気は検出されず、また、スズメバチの被害もなかったため、調査チームでは「(斃死は)水田で散布される殺虫剤に曝露されたことが原因である可能性が高い」と結論づけている。
 ただし、ミツバチの越冬性や繁殖性など、これら殺虫剤が長期的な影響を及ぼすかどうかは、「検討したが、確認できなかった」としている。
 また、「ミツバチが水田で殺虫剤に曝露される際の詳細な経路の解明や、それを回避するための技術開発が重要」だとしており、今後、調査チームでは「ミツバチが水田に近づく機会を少なくさせる技術を検討する」予定だという。


【斃死・へい死】
 動物、虫、魚などが突然死亡すること。ミツバチの斃死は、国内では21年春に、花粉交配用のミツバチが不足したことで注目された。欧州では、蜂の個体数減少と特定の農薬が因果関係を持つ可能性があるとして、使用を一部制限するなどの措置を出している。

巣門前でのミツバチへい死発生状況


(関連記事)

ミツバチの大量死で調査報告 農水省(2014.06.23)

農薬の使用規制でミツバチは救われるのか(2014.03.20)

ネオニコチノイド系農薬の安全性で見解(2014.01.08)

農薬の蜜蜂危害防止Q&Aを公表 農水省(2013.08.27)

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How To Turn Your Backyard into a Four-Season Farm

2014/08/10
Modern Farmerさんのサイトより
http://modernfarmer.com/2013/04/how-to-turn-your-backyard-into-a-four-season-farm/

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How To Turn Your Backyard into a Four-Season Farm

Garden Design by Jack Algiere , Illustrations by MGMT. Design
According to Jack Algiere, the Vegetable Farm Manager atStone Barns Center for Food and Agriculture, turning your garden into a four-season farm is easier than you think.
Below, he outlines his plan for eating from your backyard year-round. Each bed is designed in a block and each year the crops are rotated to the next block. Plants should be planted in botanical families so families can live together in the same block of the garden bed. Most importantly: plant what you like to eat.

Spring 2013
The key to spring planting is timing: Plant peas, radishes and spinach in March for eating in June. You can also plant parsnips but should leave them in the ground all summer so you can eat them all winter long. Plant Brussels sprouts, collards  and Portuguese kale—all good summer greens. Also in April, plant potatoes, Swiss chard, onions, leeks and beets, which you will eat througout summer. In early May, get your nightshades (eggplants, peppers, tomatoes, potatoes) in the ground so you’ll be eating them from late July until the first frost. Spring plantings of spinach, beets, lettuce and mustard will be harvested in July to make room for fall vegetables. As soon as there is no risk of frost, plant your tomatoes—but be sure to keep them 2.5 feet apart. Spacing is important—you don’t get more food by planting vegetables closer together! Perennial herbs like sage, rosemary and thyme are a good border for the garden—deer don’t like them.

Fall 2013
Fall plantings can make it all winter if you protect them from the wind and frost. Spinach, lettuce and mustard can be planted continuously from July through October and will feed you from September through winter. Plant kale, cabbage, cauliflower and broccoli starting in late July for a fall harvest. Plant carrots and beets in August for a great crop in October. You have to think ahead for garlic: plant in late fall (by the last week in October) for next-July eating.

Spring 2014
Repeat the previous year, but move everything over one bed and use what you learned in the last 12 months. Did you plant too much lettuce? If so, stagger your lettuce planting by two weeks and plant in succession so everything doesn’t ripen at once. Did you overseed or overplant? If things got too crowded, plant less this year. Blocks of vegetables planted together will generally stay the same (so family groups stay intact as the plants move through the rotation). The overall structure shouldn’t change but the varieties can vary.

Summer and Fall 2014
You should have the hang of it by now and can get creative. Learn about new vegetables. (Try growing winter cabbages!) Plant bulbs this year, such as tulips and daffodils. As long as rotations are established and you have order, you can experiment with pushing planting times and trying new things. See how the garden reacts to different approaches. Branch out. Have fun and grow what you love to eat.
Farm Key

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『農業革命;未知なる乳酸菌』シリーズ-1 ~乳酸菌の大いなる可能性~

2014/08/10
新しい「農」のかたちさんのサイトより
http://blog.new-agriculture.com/blog/2014/07/1789.html

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★トップ組み合わせ

これからは微生物の時代といわれています。中でも乳酸菌の注目度が高いですね。・・・何故でしょうか?

①乳酸菌は、放射能対策として有効.

②乳酸菌は、農業・牧畜に有効.

③乳酸菌は、自然収束(自然農収束・健康収束・環境改革)の潮流に合致.



私たちは、上記の様に広く効果が見込まれる乳酸菌について見識を深め、私たちの生活の最基底部にある「農業」で活用する手法の探索(革命につながるかも!!)を軸に、さらには新たな事業化の可能性も視野にいれて追求してゆきます。そして、解明すべき領域がまだまだ残っている乳酸菌の全貌を掴んでやるぞ!という意気込みで『農業革命;未知なる乳酸菌シリーズ』と題し、継続的に記事をアップして、みなさんにお伝えしていきます。

また、このシリーズに対しては農家の方々をはじめとして関心のある方が多いと思います。なるべく「参加型」のブログにしたいとも思っていますので、疑問やご意見など、記事を読み進める中で発掘した方は、是非気軽に後段のコメント欄に書き込んでもらって、意見交換など、交流も広げていきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いします♪

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まず、冒頭にあげた3点について、少し補足しておきます。

①乳酸菌は、放射能被害に有効

→少なくとも今後数十年、日本人は放射能汚染に晒され続けることになりますが、その突破口となる可能性が高いのが微生物です。放射能汚染に苛まれる農業分野だけでなく、全世界的な社会的大問題を収束に向かわせる糸口が見いだせるかもしれません。



②乳酸菌は、農業・牧畜に有効

→農作物の収穫量や家畜の出産数を増大させ、生産性を飛躍的に向上させるようです。重要な土造りから、堆肥づくり、そして農薬にかわって害虫や病気から農作物を守る。また家畜のエサ、飼育環境の改善、豚の肉質(旨み)改善!果ては家畜の精神状況の安定まで、多くの様々な効用が報告されています。



③乳酸菌は、自然収束(自然農収束・健康収束・環境改革)の潮流にも合致

→農家の多くは、近代農法から脱し、自然農法に活路を見出しています。農薬や化学肥料の弊害が明らかになり、自然農法、中でも微生物を活用した農法が脚光を浴びており、先駆的には30年以上も前から微生物を活用した農法が試行錯誤で進化し続けています。

健康面では、昨今の医療不信から、自分たちの身は自分たちで守るという潮流は強まる一方であり、それに応える答え(突破口)のひとつが微生物です。

→地球環境と共生するこれからの時代にマッチした新資源新エネルギーを生み出す可能性大!

★2組み合わせ

このような状況認識を土台に据えながら、今後、乳酸菌のメカニズム解明(乳酸菌の働きの原理や効用など)をはじめとして、農業分野での成功事例収集やその構造化や、私たち自身で実験を行い、その効果を自分の目で確かめながら、追求していこうと考えています。

第一回目の今日は、手始めとして、微生物(乳酸菌)が放射能汚染に効果がある事例とそのメカニズム「るいネット」から紹介します。放射能に苦しんでいる東北の方々はじめ、他人事として済まされない日本全国の方々に知ってほしい内容です。

 

放射能汚染から身を守る為の知恵~塩、味噌が身を守る!         

長崎に原爆が投下されたとき、爆心地からほんの1.8kmの場所で、その建物の中にいた全員がひどく被爆したのにも関わらず、彼らに、その後、その被爆による原爆症が出ず、命が奇跡的に助かったという事実があります。

   <中略>

「爆弾をうけた人には塩がいい。玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ」

   <中略>

「味噌汁」の具は、「かぼちゃ」であった。のちに「わかめの味噌汁」も多くとったらしい。

すると、どうであろう。そのとき患者の救助にあたったスタッフらに、原爆症の症状が出なかったのである。

★放射能の被爆から、体質的に体を防御する食べ物のまとめのキーワード:

自然醸造味噌自然塩、ごま塩、玄米、玄米おむすび、味噌汁(具は、わかめ、かぼちゃなど)、わかめ、昆布、塩昆布、血液を守るために、白砂糖・甘いものは摂らない。アルコールも摂らないこと。これを徹底して実行すること。

 

微生物を利用した発酵食品が放射線障害から身を守る         

EMによる被曝対策  ~放射能対策に関するEM(有用微生物群)の可能性~

1980年に開発されたEMは、農業に有用と思われた2000余種の微生物の中から、自然生態系や人間にとって安全で、かつ、何らかのプラスの作用を持ち、マイナスの作用が全くない5科、10属、81種の微生物の複合共生体が基本となっている。その中でも、EMの中核的な微生物は、嫌気性の光合成細菌と、条件により、嫌気または好気条件によって機能する乳酸菌酵母である。

   <中略>

EMの万能性を示す象徴的な現象に、放射能のエネルギーを無害な状態にしたり、消失させたり、有用なエネルギーに転換していることがあげられる。この結果は、専門家に認知されたものでなく、チェルノブイリ原発事故で被災地となったベラルーシの放射能汚染地帯で得られた事実であり、納得するか否かは読者の判断次第である。

 

微生物を利用した発酵食品が放射線障害から身を守る 

―ベラルーシにおける放射能対策に関するEMの効果―

私は、EM研究機構の協力を得て、1995年から2005年までの10年間、チェルノブイリ原発事故の被災地になったベラルーシの放射能汚染対策に関するEMやEM・Xの可能性について、ベラルーシ国立放射線生物学研究所と共同研究を行い、次のような結論となった。

1.外部被曝による臓器の損傷に対し、EM・Xは著しい効果がある。

2.EM・Xは内部被曝を消去し、免疫力を著しく回復する。

3.EMは、植物による放射性元素のセシウムやストロンチウムの吸収を抑制する。

4.EMは、一般的な使用法で1年で土壌中の放射能を15~20%減少させる。

              (詳細は、リンク先を参照してください)

乳酸菌が放射性物質を除去するメカニズム         

「乳酸菌が放射性物質を除去する」といわれていますが、そのメカニズムが分かりました。除去しているのは、直接的には乳酸菌ではなく、乳酸菌生成の副産物としてできる「光合成菌」のようです。

光合成菌は、まだ地球に酸素が少なくオゾン層が充分形成されていなかった時代、太陽や宇宙からの宇宙線や紫外線をエネルギー源として繁殖していた菌です。

ちなみに、有名なEM菌の主成分も光合成菌で、太陽エネルギーを利用して、光合成を行う際に、炭水化物、アミノ酸、タンパク質、坑酸化物資など、植物の育成に必要な物質を作り出すので、自然農法で使われています。

植物の光合成は太陽の全体のエネルギーから換算すると10%以下しか利用できませんが、光合成菌は植物が利用できない紫外線やマイクロ波など、あらゆるエネルギーを利用する事ができ、太陽エネルギー全体の90%を活用しています。(リンク

また、放射線などのエネルギーも利用する事ができるため、放射性物質で汚染された大気、土壌、水源などを除洗する効果があります。放射性物質を除去するのは、この地球太古から存在している「光合成菌」の力なのです。

また、光合成菌は鞭毛を持っており、放射性物質(光合成菌にとってはエサ)に向かって動き、自ら放射能物質、例えばセシウム137の原子1個を細胞内に取り込みます。これは、セシウム137が出す放射線を利用するためですが、セシウム137は半減期が30年で、つまりセシウム原子の半分が原子崩壊して放射線を発射するのに30年もかかってしまいます。光合成菌としては30年も待つわけにはいかないので、太陽光から得た放射線のエネルギーを体内に取り込んだ放射性物質に放射して原子崩壊させるのです。

               (飯山一郎HP「光合成細菌で放射能浄化」

 

もっと生物的な仕組みが知りたい方は、こちらをご覧下さい。

→ ~微生物の群生による有機的な分解メカニズム~

ブログ『自然の摂理から環境を考える』

★生物史

みなさん、いかがでしたか?

第二次大戦の被爆経験、チェルノブイリ事故の経験という凄惨な歴史の中から浮かび上がった微生物の可能性。この事実を広げ、実践につなげていく事も、私たちの志の一つであり、今後追求を重ねていきます。

最後に、放射能汚染対策に関連する記事を載せておきます。クリックして、是非読んでみてください。

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 ・ 光合成菌は放射能物質を減らす! 微生物の力を借りて放射能を無害化する方法

 ・多細胞生物を超える、微生物群の適応レンジの広さを利用すれば放射性物質も無害化できる?

 ・共鳴原子力電池と光合成細菌~放射性物質無害化のメカニズム

 ・微生物による放射性物質の無害化は可能なのか?

 ・放射性物質による汚染に対するバイオレメディエーションの可能性(5/5) ~放射性物質による汚染をバイオレメディエーションで浄化する~

 【放射線を無害化する微生物】複合微生物体系の複合微生物動態系解析における複合発酵法を用いた放射能・放射性物質分解処理方法【実施例報告】③

 ・微生物は原爆投下後の除染にも貢献!~当時、政府機関により微生物触媒による放射性物質の除染・浄化・消失が発表されていた!?~

 ・放射性物質に汚染された農地の再生に向けて(3-1)

 ・【放射能対策】米のとぎ汁で乳酸菌を培養してみました☆①     

 ・【放射能対策】米のとぎ汁で乳酸菌を培養してみました☆②

 ・【放射線量測定】東京 6/12 ~大きな変化なし/乳酸菌の散布は放射線量減に効果アリ!~

 ・微生物による放射能除染を反エントロピー物理学で見事に説明できる(その1)

 ・微生物による放射能除染を反エントロピー物理学で見事に説明できる(その2)

〈転載終了〉
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