http://ameblo.jp/nougyoukonnsaru/entry-11888436297.html
〈転載開始〉
よくコメントを頂く読者の方から、わたしの全く知らなかった点についてコメントを頂いた。
かつて、日本の水田は病気を媒介する場所であったというのである。
以下、コメントより抜粋。
「水田は、日本脳炎、日本住吸血虫、肝吸虫、三日マラリア、バンクロフト糸状虫(リンパ性フイラリア)等の温床であった。」
wikiで調べたところ
日本脳炎は、ウィルスによる脳炎でコガタアカイエカという蚊が媒介する。ワクチン接種により減少したが、媒介する蚊の対策も必要であった。
日本住吸血虫は寄生虫。ミヤイリガイという水田の側溝などに生息する貝が中間宿主であった。筑後川流域の一体では、大規模な駆除が行なわれたらしく、ほ場整備が進んだこともありこの病気の撲滅につながった。素足で水田に入らないなどの対策も取られたようだ。
肝吸虫は、古くは肝臓ジストマと呼ばれ、マメタニシから淡水魚に寄生し、人間が食べると寄生される。
三日マラリア。てっきり熱帯の病気だと思っていたのだが、日本でも過去は激しく発生していたらしい。現在の日本では発生していないが、wikiによれば、水田の環境の変化によることにより、ハマダラカが減少したことによるらしい。
バンクロフト糸状虫(リンパ性フイラリア)。犬の病気のように思われているフィラリアダがハマダラカにより人間にもかつては寄生していた。主な発生地は沖縄で戦前は、県民の3分の1が保虫していたという。
コメントによれば、戦前DDTのなかった時代には水田は、食料生産の場であるとともに上記のような様々な病気の発生場所であったとのこと。
上記の病気は、いずれも蚊や貝、タニシなどが媒介することから、水田がそれぞれの病気の媒介の中心場所であったことは間違いないだろう。
知らなかったとはいえ、考えてみれば当然のことで自然が豊かで多くの生物が生息していたということは、逆に人にとって脅威となる生き物が生息していたことだって考えられるわけである。
側溝がU字溝になったことにより、生息できなくなり媒介することができなくなった生物が存在する代わりに、人間の脅威となる生き物も減ったという皮肉な話なのである。
また、水田に農薬を散布することでそれらの有益な生き物とともに有害な生き物も生息できなくなったという点も大きいだろう。
やはり、自然との共生というのは難しい。
自然環境を失うと同時に、人の脅威となる病気も撲滅できた。
なんだか、複雑な気持ちにもなるが、やたら槍玉に上がる農薬やほ場整備、側溝の整備が非常に人にとって役に立っているということをしれてよかったと思います。
ありがとうございました。omizoさん。
面白い情報だと思って慌てて書いたので、間違いなどがありましたらお知らせください。
〈転載終了〉
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