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〈転載開始〉
夏はミョウガ♪
■ミョウガとは
ミョウガは、独特の香りで夏の香味野菜として、
そうめんや冷奴などの薬味として、欠かせない食材です。
一般に私たちが「ミョウガ」として食べている部分は、
実は花蕾で、しかも地面すれすれに生えています。
ミョウガは地下茎を持っていて、
そこから茎葉と花が別々に地上に出てくるのです。
一方、「ミョウガタケ」という野菜もあります。
これは、ミョウガの若茎を軟白栽培したもので、
東北や長野県などで主に食されています。
ひっそり生えています
■ミョウガの効能は
ミョウガには、ビタミンB1やビタミンB2などのビタミン類や、
カルシウムやカリウムなどのミネラル類も含まれますが、
含有量はそれほど多くありません。
ただし、ミョウガの爽やかな香りは、食欲を増進させてくれます。
この香り成分は、アルファピネンと呼ばれる精油成分で、
呼吸や血液の循環を良くし、発汗を促したり、
眠気を覚ましたりする効能があります。
漢方では、ミョウガには不眠症や整理不順に効くとされています。
また、ミョウガの根には薬効成分があるとされ、
口内炎はミョウガの根の煎じ汁でうがいを、
腫れ物にはすりおろした根を湿布すると良いと伝えられています。
ところで昔から「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」、
と言い伝えられていて、
この言い伝えを元にした昔話も伝わっていますが、
実際にはそのような成分は含まれていません。
それどころか、最近の研究で、ミョウガの香り成分には、
むしろ集中力を増す効果があることがわかりました。
家で作ると香りが高く、ぷりぷりで美味です
■ミョウガ栽培の楽しみ
ミョウガは、いったん地下茎を植え付けると、
ほとんど手入れをしなくても、毎年同じ場所に生え、収穫できます。
丈夫で病害虫に強く、多少の日陰でも大丈夫です。
しかも、葉は密集して生え、根元には光がほとんど当たらないため、
ある程度生長してしまうと雑草も生えなくなるので、
煩わしい草取りの手間さえ省けます。
放ったらかしでもある程度の収穫が見込める上、
採りたてのミョウガの風味と歯触りは、
スーパーなどで売られている物とは、
まったく比較にならないほど爽やかです。
ミョウガタケは、芽が出始めたらすぐ軟白します
◎ミョウガタケの栽培
ミョウガの栽培が、とても簡単なのに対し、
ミョウガタケの栽培は、やや手間がかかります。
前年の秋のうちに稲わらやもみ殻を株元に積み上げ、
出てきた若茎を軟白栽培します。
若茎は1mくらいになるまで生長させます。
さらに、販売されている物のようにほんのり紅色にするには、
遮光している稲わらなどを2回ほど外し、
程よく日光に当てる必要があります。
このように非常に手間のかかるミョウガタケですが、
それだけに思った通りに色がついたときの喜びはひとしおです。
家庭ではバケツや段ボール箱を被せて遮光すれば、
手軽にミョウガタケを作ることができます。
花もきれいです
■ミョウガのおいしい食べ方
ミョウガは、薬味や刺身のつま、酢の物、
味噌汁、天ぷらなどに利用すると美味しいものです。
ところで、ミョウガの切り方で、
香りの立ちが違うことを知っていますか?
普通に千切りにしても十分香りは立つのですが、
小口切りにすると、繊維を断ち切るため、より香りが立つのです。
ただし小口切りにすると、ミョウガのエグミも強くなるため、
エグミも含めてミョウガの風味が好きな方にお勧めの切り方です。
天ぷらにするときは、軸を残したまま縦に薄く包丁を入れ、
先端を開くと扇形になり、趣のある見た目になるのでお勧めです。
ミョウガタケの美味しい食べ方としては、薬味や浅漬けの他、
サッとゆでておひたしにしたり、マヨネーズをつけたり、
和え物にしたりと、幅広く利用できます。
私のお勧め料理は、卵とじです。
爽やかでとても美味しいですよ。
■ミョウガのわかりやすい育て方
・ミョウガの育て方|日陰を好むので壁際、木の下を有効活用!
・ミョウガのプランター栽培|深い容器なら高収穫できます!
・ミョウガ 収穫のコツ
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