日本農業新聞 e農ネットさんのサイトより
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=27958
〈転載開始〉
日本農業機械化協会は28日、2013年の農機盗難件数は13県で126件に上ったと発表した。同年1月から運用を始めた「農業機械盗難被害情報共有システム」を集計した。特に大型トラクターで盗難被害が多く、春と秋の農繁期に多発する傾向があることが分かった。同協会では「農作業が忙しい時期こそ二重、三重の防犯対策が必要だ」と厳重警戒を呼び掛けている。(飯島有三)
・13県126件に 農繁期こそ防犯対策を
13年に被害を受けた農機の9割はトラクターで、うち66%が大型だった。これまでは、比較的古い農機が盗まれていたのに対し、最近の傾向は比較的新しいキャビン付きの高額な大型トラクター(50馬力超)の盗難が目立つ。中には近隣の市町村で1日に5、6台のトラクターが盗まれ、窃盗集団の関与が疑われるケースもあった。
月別件数では、2月が23件と最も多く、次いで1月22件、5月17件と続いた。1~5月は毎月2桁の盗難が発生。夏場にはいったん減少するが、収穫時期で農機を使うようになる10、11月に再び増加する傾向にあった。
盗難状況を見ると、格納庫から盗まれたケースが4割と最も多く、次いで「格納庫前・敷地内から」「圃場(ほじょう)・その他から」の順となった。
都道府県別では茨城が50件と最多。次いで滋賀22件、栃木16件、愛知12件、三重10件と続いた。
一方、今年に入って盗難被害は大幅に減ったことも分かった。1~5月までの盗難件数は18件と、前年同期(87件)の5分の1となった。同協会の山田友則調査部長は「盗難に遭ってもシステムへの届け出がない場合があり、実際の被害はもっとたくさんあるだろう」とした上で、昨年はシステムを通じて盗難農機2台が発見されたことから「一定の抑止効果が表れているのではないか」と分析する。
盗難を防ぐため、同協会は格納庫に農機をしまう場合でも、丈夫な鍵を付け、防犯カメラや人感センサーを設置するなど複数の防犯対策を提案している。
システムはJA全農や農機メーカーなどと連携して運用、JAや農機販売店に届け出があった被害情報を全農と全国農業機械商業協同組合連合会を通して同協会が集約する仕組み。盗難に遭った農機の型式や機体番号といった情報を販売事業者や警察、税関などが共有することで外国などへの転売を防ぎ、被害の防止を目指す。
〈転載終了〉
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