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ノーマンズランド

2014/05/18
新規就農のススメさんのサイトより
http://mame564.blog110.fc2.com/blog-entry-287.html

〈転載開始〉
先日、国土交通省が2050年までに、日本の国土の4~5割は無人地域になると言うことを発表しました。私的にはどう考えてもその情報は信じられません。既に私の回りの地域は無人地帯になりつつあるのに、あと30年もかかるはず無いでしょう。これから団塊の世代がかなり抜けていくので、どう見積もっても10年足らずで地方の風景は激変するでしょう。日本の農村を僅かに維持している年齢層は70~80歳です。子供はほとんど生まれていません。今年の我が街の小学校新入生はたった7人。そのくせ毎月平均15~20人亡くなっています。つまり年間200人、10年で2000人亡くなっています。それでも新生児がバンバン産まれていれば、何も問題は無いのですが、その新生児は上記のとおりなのです。もはや日本の地方は限界集落どころではありません。




最近、国道沿い、地元の商店街の閉店が相次ぎます。もちろん今までも閑散しまくりだったんですが、それに拍車をかけるように閉店しています。閉店してるのはやはり飲食、乾物、八百屋などでしょうか。その他にもコンビニ、ガソリンスタンド、ケーキ屋とかですね。潰れた原因は大型店舗の出店と言いたいところですが、単に人口の爆減でしょうね。小さいパイがますます小さくなってるので、小売りは辛いトコですな。そして、不思議なのが地方での不動産屋の多さ!駅前はもちろんで、国道なんかは、コンビニよりも遙かに不動産屋が多いですな。この異常な光景をを見ると、バブルの頃いかに土地転がしが儲かったのか、よく分かります。不動産屋はぶっちゃけ、電話1本あれば成り立つので、ウハウハでしょうね、昔は。今はもうね、どこまで続けられるかのチキンレース状態ですね。農地を宅地にするのはアホということは周知の事実ですが、それでもまだ近隣は微妙に宅地化をしています。そんで若い夫婦が来てくれればまだマシなんですが、こんなマトモな仕事が1ミリもない地方には、定年退職した年金老夫婦しかまず越してきません。定年退職後再雇用後なので、若くても70歳近く。そんで健康に暮らせるのが5年前後。その後は廃屋まっしぐらです。ウチの近隣にもそういう方が越してきました。最初の半年はよく近所で見かけましたが1年経つと、ほとんど姿を見かけなくなりました。どうしたのかと、ふと考えていたら、たまたま不動産の折り込みチラシが目に入りました。そしたらねその家がもう売りに出されていました。マジで?だってまだ1年よ?何があったのかと近所の方に話を聞いたら、越してきてすぐに奥さんの具合が悪くなり、病院に入りましたがそのまま・・・。一人残された旦那は既に高齢なので、一人暮らしはできず、子供達に引き取られたそうです。一体何のために農地を潰して造成して、新築を建てたのでしょうか。不動産屋は儲かれば何でもします。こういうのを止めるために法律や行政府があるはずです。貴重な農地を乱開発させ、土地成金農家を産み出した、日本農政は最悪最凶(狂?)ですね。しかもこんな宅地はそこら中にあります。既に我が街は廃屋がほぼ半分という街自体が廃屋になりつつあります。サイレントヒルみたい。自然破壊ガーと昭和の頃よく言われますが、逆に街が自然に飲み込まれそうです。そんな似たようなゲームが確かあったかな?
人がいなくなれば、建物は荒廃するし、田畑は荒れ、山々は本来の姿に戻り、獣たちの王国になります。大体に人口が増えてるのは首都東京ぐらい。まあ、あそこはアジア的にも別格ですのでね。地方はますます切り捨てられます。これはこのブログでもうるせえぐらい書いてきました。票田とならない地方は無用の長物です。それは現政権、前政権からそうです。無い袖は振れません。地方の独立と、都合良く言って完全に切り捨てます。そうすると、地方はどうなるか。人口も見込めない、ロクな税収もない、ナイナイ尽くしです。それでも地方は公務員は減らせないし、人件費も切り下げられません。そうすると今以上に公共サービスが最悪になります。そして益々人が出ていく。まさになんちゃらスパイラルですな。

ここでノーマンズランドとは、「所有者のいない土地」「無人地帯」「荒地」だそうです。地方は今まさに、そうなりつつあります。
〈転載終了〉

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