日本農業新聞 e農ネットさんのサイトより
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=27637
〈転載開始〉
東京農工大学大学院の佐久間淳准教授は、農産物の「柔さ」(柔らかさ)で鮮度や熟度を把握する技術を世界で初めて開発した。計測機器のセンサー部分で軽く触れるだけで、さまざまな農産物の生育時の熟度や流通段階での鮮度を数値を伴って把握できる。14~16日に東京都内で開く「国際バイオテクノロジー展」で展示、発表する。
同技術は、医師 が指で患者の身 体に触り病状を診断する触診技術を ヒントに開発した。人の指 で触れた感覚のデータを、圧力・応力と同じ「パスカル」の 単位で表す。
現在はスポーツ用の計測器などでデータを集めている。測定センサーを農産物に当てると、10秒程度で測定結果が出る。画面に測定値と基準値が並べて表示され、二つの数値を比較することで収穫適期や食べ頃を判断する。ブルーベリーの場合、食べ頃の「柔さ」(基準値)が約300キロパスカル、完熟期は250キロパスカルといった具合だ。
基準値は多くの生産者や仕入れ業者を調査し、出荷適期や食べ頃の標準的な時期を割り出して特定した。
測定物の厚みに影響を受けないことが技術の特徴で、これまでにブルーベリー、ダイコン、ニンジンで実証した。今夏にはトマトでも基準値をつくる。果実 がより緻密なリンゴや、葉物野菜のホウレンソウなどにも広げる計画だ。
現在、農産物に使う携帯型の計測器を開発中だ。
〈転載終了〉
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